チャイコフスキー「くるみ割り人形」(抜粋) : オーマンディ

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「くるみ割り人形」は物語の設定がクリスマスイブの夜ということもあって、欧米では(日本でも?)クリスマスシーズンの定番。この時期、日本で言えば「第9」のようにあちこちでバレエやコンサートが行われる。

この曲の原作はホフマンによる「くるみ割り人形とねずみの王様」という童話。原作を全部読んだことはないのだが、あらすじを読むと単に幻想的なだけでなく、なんとなく不気味で空恐ろしい感じの話だ。童話や昔話というのは子供達に対するしつけや教育の要素を含むせいか、古今東西、冷静に考えてみると残酷で厳しい話が多い。くるみ割り人形のメタファーが意味するものが何なのかはよくわからないが、いずれにしてもファンタジックな音楽から連想するよりも複雑な話のようである。

オーマンディ/フィラデルフィア管によるチャイコフスキーのボックスセットには3大バレエの抜粋盤が含まれている。録音は70年代、RCA時代のものだが、これらの演奏に全曲盤が存在するのかどうかは定かでない。できれば全曲盤が良いのだが、交響曲、協奏曲全部に加えて3大バレエの抜粋も付いて12枚組が3,000円しない金額で買えるのだから文句は言えない。LP時代には廉価盤2枚組でこの金額だった。

演奏はいつものとおり、素晴らしいの一言に尽きる。ちょうど良いテンポ、ちょうど良いダイナミクス、オーケストラは完璧、音響も完璧。この名人芸が立派すぎてつまらないという人もいるようだが、それをオーマンディ/フィラデルフィア管のせいにするのは間違っていると思う。この演奏に不満がある方は作曲者であるチャイコフスキーに文句を言ってください(笑)。
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こんにちは

私も愛聴しています。というか原点ですね。芳醇な素晴らしい音ですよね。文句のつけようがない。オーマンディは日本では評価が低すぎる感があります。
原作のお話は私も何度聞いてもよくわからないです(笑)

美しいメロディーの多い曲

ばけぺんさん、こんばんは。

<「くるみ割り人形」は物語の設定がクリスマスイブの夜ということもあって欧米ではクリスマスシーズンの定番。>

なるほど、そう言うことでしたか。勉強になりました。何だか私も「くるみ割り人形」が聴きたくなってきました (^^)

以前にも書いたことで恐縮ですが、この「SONY CLASSICAL MASTERS」シリーズの音源は本当に優秀ですね。リマスタリングが丁寧なんでしょうね。

sankichi1689さん、こんばんは。

こんばんは。コメントありがとうございました。

sankichi1689さんもこの演奏、お好きですか!嬉しいですね。本当に文句のつけようがない完璧なオーケストラ演奏だと思います。オーマンディは昔から日本でも有名でしたしファンも多いと思います。そういうスター指揮者が嫌いな一部の評論家の方々の影響で音楽家として必ずしも正当に評価されていないのが少し残念です。

akifuyu102さん、こんばんは。

こんばんは。コメントありがとうございました。

高校時代、初めて「くるみ割り人形」のレコードを買った時にクリスマスの話だと知りまして、私はそれ以降何年間かクリスマスシーズンに一枚ずつ違う演奏でレコードを買い足しておりました。それ以来、ずっとこの曲のファンです。「花のワルツ」なんて聴いていると雪が降っている情景が頭に浮かんできます。良い曲です。

このシリーズは演奏良し、録音良し、値段良しですね!素晴らしい。
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