バルトーク「中国の不思議な役人」 : 小澤

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「小澤征爾の芸術」は16枚組のボックスセット。今の価格は4,330円。これも実にお買い得なセットである。フィリップスとグラモフォンに残された録音から選ばれているが、ボストン響就任直前の演奏からサイトウ・キネン・オーケストラを演奏したものまで録音年代は四半世紀に及び、オケは5つ、選曲も多岐に渡っていて全編なかなか面白い。

一枚目のCDはバルトーク。オケコンと「中国の不思議な役人」が収められている。オケはボストン響、94年の録音。オケコンはライブ録音で拍手入り。終結部が初演バージョンとのことで聞きなれたバージョンに比べるとかなり唐突に終わる。

「中国の不思議な役人」はセッション録音。組曲よりも圧倒的に良い全曲版である。小澤の指揮はどちらかというとあっさりで端正というイメージがあるが、この演奏はそれが勝手な思い込みであったことを教えてくれる。快速に演奏されることが多いこの曲だが、基本のテンポはゆっくり、リズムも粘っこく、表現は終始濃い。それでいて細かいところまでオーケストラのテクスチュアが透けて見えるようだ。暴力的な迫力はないが、これはこれで良い演奏だと思った。
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