R・シュトラウス「英雄の生涯」 : 小澤

今朝、Yahooニュースを見ていたら、「マサイ族 報復でライオン殺す」という記事が目に留まった。お正月早々、血生臭くて恐縮だが、家畜のロバを殺された報復にライオン6頭を殺したという記事である。絶滅危惧種であるライオンを殺したことで現地の政府は訴追を検討しているようだ。

ロバを殺したことの報復として殺されたとライオンが理解するのかどうかわからないが、マサイ族とライオンの関係は対等というか、少なくとも「人間がライオンを保護する。」という一見自然保護のように見えて実は人間が自然界で上に立つ存在であるということを前提とした考え方とは一線を画している。ライオンが減った理由を承知しないが、直感的にマサイ族の責任であるとは思えない。緊張関係を維持しつつ共存共栄してきた歴史を別の文明が破壊したのではないかなあと思う。その結果、絶滅危惧種になったライオンを殺した罪をマサイ族が負うというのもどうなのかなあ。

875.jpg
閑話休題。ライオンの話で小澤さんを思い出したわけではない。年末からずっと聴いている「小澤征爾の芸術」。どれを聴いても充実の演奏で楽しんでいる。

昨日の夜聴いたのは「ツァラトゥストラ」と「英雄の生涯」の組み合わせ。80年代初頭にボストン響と録音されたもの。この頃になると小澤/ボストン響の関係は完全に安定していたと思うし、小澤さんの指揮も70年代に比べてずっと落ち着いている。

いずれの曲も派手に演奏しようとすればいくらでも派手にできそうだし、演出過剰とも思える演奏が多い中、しっとりと丁寧な演奏である。一回聞いたら忘れないような強烈な個性を聞かせる演奏ではない。しかし、両方とも細部にまで神経が通った実にまっとうな演奏だと思う。録音も良い。
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ばけぺん

Author:ばけぺん

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
Since 3/28/2013
検索フォーム
リンク