R・シュトラウス「ドン・キホーテ」 : プレヴィン

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プレヴィンとウィーンフィルはテラークにR・シュトラウスの主要管弦楽作品を録音している。「ドン・キホーテ」は90年の録音。カップリングは「ドン・ファン」。

このコンビの「アルプス交響曲」がリリースされた頃、レコード芸術の新譜評(だったと思う。)を読んだ記憶があり、たしかそこではウィーン・フィルの実力を出し切れてないようなことがコメントされていた。出展が記憶違いだったら申し訳ないが、実際に聴いてみるとどうしてそんな評価なのか僕にはわからない。

プレヴィンの表現は流麗で優しい。狂気一歩手前の切迫感や刺々しさといったものとは距離がある。重厚さや厚みにも欠けるかもしれないが、その代わりにほかの指揮者には真似できない抜群のリズム感を持っている。その結果、間の取り方やメロディの歌わせ方が素晴らしい。聴いてて実に心地良いのだ。この人の録音を聴けば聴くほどより一層好きになる。

先日カラヤン盤を記事にしたばかりだが、圧倒的なオーケストラの迫力を聴かせるカラヤン盤と比較するとプレヴィンの「ドン・キホーテ」はもっとずっと穏やかでのどかな景色を想像させる。ゆったりしたテンポの中でいろいろな楽器が浮かんでは消えながら物語が進んでいく。複雑なオーケストレーションが見事に処理されている。テラークに録音が残ったのは幸運だったと思う。独奏を除くと低弦部が少し軽く感じるが全体として非常に聴きごたえのある録音だ。名盤だと思う。
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