アクティブスピーカーを聴いてみた。

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GENELECの8050Aというスタジオモニターを自宅で試聴した。写真はメーカーのウェブサイトから借りてきたものだが、この写真ではサイズがイメージできない。荷物が届いてみるとかなり大きい。ウーファーが20cm径で縦が40cm強、幅奥行とも20数cmある。コンパクトスタジオモニターというが、僕の部屋では(ESLほどではないものの)かなり存在感がある。純正のスタンドが家庭用の普通のスタンドよりかなり長身で座面45cmの椅子に座ってメーカー指定の高さにセットすると高さ140cmくらいになる。重さは10kg以上あるが、アクティブモニターなのでパワーアンプが内臓されていることを考えるとそれほど重いわけではない。民生用の高級パワーアンプは数十kgあるものもざらだから、むしろ軽いと言ってもいいくらい。

正三角形のセッティングが推奨で壁からの距離についても詳しく解説されている。なんとなく今まで壁からの距離は離せば離すほど良いと思っていたのだが、壁からの反射音の干渉を考慮してサブウーファーなしならば1.2m未満が推奨されており、サブウーファーがある場合には逆に1m以上離すように書かれている。CW250Aと組み合わせることにして椅子を背中が反対側に当たるギリギリまで引き、そこで正三角形にセットしてみた。

8050AはXLR接続なのだがプリアンプの出力がアンバランスなのでサウンドハウスでカナレのRCA‐XLR(オス)ケーブルを購入した。5mペアで3,600円だからホームユースのケーブルに比べるとずいぶん安い。ついでにベーリンガーのCX2310も買った。こちらは7,000円くらい。CW250Aの可変クロスオーバーは便利だがどこでカットしてもカーブがゆるいので一度チャンネルディバイダーを使ってみたかったのだ。プリアウトが一つしかないのでテープアウトで繋ぐ。最低域だけボリューム連動しないことになるが、まあ仕方ない。CX2310のサブウーファー出力は使用せず右チャンネルだけ50Hzで分割しLow側をCX250Aに繋ぐ。要するに50Hz以下だけアッドオンということになる。こちらはCX2310がXLR出力でCW250Aがアンバランスなので逆にXLR(メス)‐RCAケーブルを購入。こっちのケーブルはサウンドハウスのオリジナルで350円!。相当いい加減なセッティングだが物は試しと言うことで。

とりあえず音を出してみたのだが、うーん、困ったなあ。。。こんな適当なセッティングなのにすごく良い感じだ。まず驚くほど定位が良い。ちゃんと録音されたクラシックなら左右のスピーカーのずっと奥にステージが広がる。「スピーカーが消える」というのは今まで大なり小なり誇張された表現だと思っていたが、本当に消えた。CX2310も効果的でCW250A単体で使用するよりも自然な低音を追加できる。元来、モニタリング用のスピーカーなので解像度が高いことと引き換えに耳が痛くなるようなきつい音がするかと思ったが、まったくの杞憂だった。人それぞれ音の好みは千差万別だと思うが、このスピーカーは僕にはとてもナチュラルに聞こえる。エンクロージャーの中に収まっているパワーアンプは単体の高級パワーアンプに比べたら性能はぼちぼちなのだろうが、ユニットに合わせて専用設計されたバイアンプであるせいかパワフルだし不満はない。(正直に言うと、経験上、パワーアンプの違いはよくわからない。。)RCAとXLRを変換しているが、8050AもCX2310も取説でアンバランス接続を想定しており、実際、何ら問題なかった。要するに◎である。こういうスタジオ用機材を薦めているオーディオショップはあんまり見かけないが、販路がよほど明確に棲み分けされているのだろうか?
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確かに、言われてみれば…

ちょっとご無沙汰してる間にまた新しいスピーカーを試しておられたんですね。確かにパワー・アンプとスピーカーを組で設計するというのは合理的な感じがしますね。そう言えば、QUAD のコンデンサー型だって、あの管球モノラル・アンプと組で使うようになってたわけですよね。音を弄りたければプリ・アンプやグラフィック・イコライザーがあるわけですし、確かに合理的だ…。でも、マニアの人は、たぶんアンプはアンプで独立に弄ったり交換したりしたいんでしょうね。私はもう何十年も前の NEC のまんまで、スピーカーに至っては友人からの借り物。
LPノスタルジーの世界にドップリつかっちゃってて、オーディオ雑誌も買わないんで、新しい製品の情報元はもっぱらばけぺん様をはじめとする皆様のブログです。でも、こちらの方が雑誌なんかよりも本当のことが書いてありそうですよね。

ご無沙汰しております。

のす爺ィさま、こんにちは。すっかりご無沙汰しております。コメントありがとうございました。

あれこれつまみ食いばかりしてまして、恥ずかしい限りです。なんというかこのスピーカーは見た途端にビビっとくるところがありまして、自宅試聴するに至りました。

信号経路の簡素化という意味でも特定の振動板との相性と言う意味でもアクティブ・スピーカーは合理的だと思うのですが、超低音用ユニットのみアクティブというハイエンド製品を除いてオーディオ雑誌やショップではアクティブ・スピーカーの話をほとんど聞かないですね。仰るとおり、オーディオ大好きな方にはパワーアンプやケーブルで遊べないアクティブ・スピーカーは退屈なんでしょうね。ショップも売る製品が減っちゃうし(笑)。私にはこの製品に積んである小さなパワーアンプで十分みたいです。

NECのアンプと言うと、以前、東京駅のハイファイ堂で古いJBLとの組み合わせでA-10を聴いたことがありますが、力強くて良い音でした。アンプもスピーカーも新しければ良い音かというと全然そんなことないなあと思いました。
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