ブラームス交響曲第1番 : ヴァント

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ヴァントのブラームス交響曲全集は80年代と90年代の二種類あるようだが、最近、僕が入手したのは古い方の全集。

ヴァントは晩年になってものすごく評価が上がったが、この全集が録音された頃、ちょうどクラシックを真剣に聴き始めたばかりの僕はしばらく名前も知らなかった。北ドイツ放送響というのもずいぶん田舎のオーケストラと感じていた。その頃、この全集は日本でどう評価されていたのだろう?

なんとなくのイメージでヴァントに一番合いそうな第一番から聴いてみる。ティンパニに支えられた導入部は相当速いテンポだが長くは続かずその後はごく普通のテンポに戻る。非常に地味な演奏である。ベームやザンデルリンクも派手な演出は皆無だが、オーケストラの、特に弦楽器の力の漲り方が凄い。それに比べてヴァントの演奏は気負いがなくずっと自然。その傾向はその後の楽章でも変わらず、終楽章もどちらかと言えば淡々と滋味溢れたブラームス特有の音楽が流れ出してくる。これが本当のブラームスだと言われれば、「なるほど、そうですか。」と思わなくもない。

このCDは96kHz/24BITでリマスタリングされている。特にそれを誇示するようなアレンジもされていないようで自然な鳴り方。演奏にマッチした録音だと思う。
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シカゴ響盤

ばけぺんさん、こんばんは。
ヴァントさん、シカゴ響客演のCDでも導入部は「どうしちゃったの?」ってぐらい速いですね(笑)記事を拝見して解釈の一貫性を確認しました。

ヴァントの演奏、聴きました (^^)

こんにちは。ヴァントのブラームス交響曲全集は私も2種類と思っていましたが3種類出ていることが分かりました。
80年代のセッション録音、90年代前半のライヴ録音、90年代後半のライヴ録音(ソニーミュージック 品番:SICC-10130/2)の3種類でした。
NMLには昨日遅くに繋がりましたので90年代前半のライヴ録音を聴いてみました(配信はその1種類のみ)。
ばけぺんさんの記事から冒頭部分が早いことを知っていても、やはり驚いてしまいました (^^)。 サラリと気持ちのよい演奏と言う印象を持ちましたが聴き込むうちに深いものを感じ入るようになる気がする演奏でした。

sankichi1689さん、こんばんは。

こんばんは。コメントありがとうございました。返信が遅れましてすいません。

ヴァントのブラームス、シカゴ響との演奏もあったんですね。知りませんでした。
導入部だけすごい速いんですよねえ。何か必然性があるんでしょうか。でも、どこでもいつでも同じ解釈と言うのは好感が持てます。ぶれないところが素晴らしいです。

akifuyu102さん、こんばんは。

こんばんは、コメントありがとうございました。返信が遅くてすいません。

sankichi1689さんに教えていただくまでシカゴ響との演奏のことはまったく知りませんでした。90年代に二種類もライブ録音があるんですね。三回全集を録音している指揮者はあんまりいないかも。やっぱり大家として評価されている証拠なんでしょうね。このスタートはちょっと驚きますが、仰るとおりさらりとした中にも滋味溢れるところがあって、手元に置いて繰り返し聴くにはちょうど良いかなと思いました。
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