Leggiero (3)

Leggieroが到着した時、実はORBEが修理中だった。以前も記事にしたが、僕のORBEは並行輸入。本国仕様なので230Vが指定の電圧。なので昇圧トランスを途中に入れて使っていたのだが、どういう具合か時々回転が合わなくなる。電源との兼ね合いなのだがとても不便。並行輸入品を代理店に出すわけにもいかず、とあるオーディオショップで電源を改造してもらうことにした。

しばらく電源部だけ入院していたのだが、これが昨日、修理から上がってきた。電源改造だけでもどんなものか楽しみだったのだが、これでようやくLeggieroと組み合わせることができる。早速、ORBE+SME SeriesIV+ShelterにLeggieroを繋いでみた。まずは最近、繰り返し愛聴しているPrinceをかけてみたのだが、これがもうびっくり。DDX-1000+Rigid Floatにいろいろカートリッジを組み合わせて聴いていた時もすごく良いと感じていたのだが、しばらく聞いていなかったORBEと比較してしまうと圧倒的に分が悪い。

聞いてすぐに気づくのは低音の厚さの違い。ORBE+Series IVからははるかに厚みのある低音が再生される。厚いだけでなく音階も実にクリアーに聞き取れる。フローティングによって微細な振動から解放される上にアームに直接カートリッジを取り付けることから来る剛性の高さが効いているのだろう。低音が厚くても中高音がマスクされることもなく、抜けの良さと中低音の厚みが見事に両立している。

カートリッジが拾ってくる音が正確になればなるほどLeggieroの音の良さも凄みを増すようだ。今まで使ってみたフォノイコライザーではどれを使ってもここまでターンテーブルとアームの性能差をはっきり示したものはなかった。背景は一層静かになり、ダイナミックレンジは一層広がった。カートリッジやリード線の交換では埋められない確固たる差がある。ちなみにModel7000とLeggieroの相性もすごく良いと思う。

ORBE+Rigid Float+昇圧トランス+テクノクラフトオーディオデザインのフォノイコライザーという組み合わせで聴くと、これまたDDX-1000で聞いている時よりもずっと広がりのある音が出てくる。DDX-1000がダイレクトドライブだからダメというより基本的にリジッドなプレーヤーの場合、設置の仕方を相当つめる必要があるのだと思う。

今日はC・デイヴィス指揮のハイドンのLPを聴いた。このLPについては以前、このブログで紹介したことがある。
ハイドン交響曲第100番「軍隊」第104番「ロンドン」 : C・デイヴィス
このLP、ハイファイ堂の値札には「高音質盤」とあるのだが、前回聞いた時にはなんだかモヤモヤしてそんなに高音質とは思わなかった。今、ORBEとLeggieroの組み合わせで聴くとなるほどオーケストラホールの響きが豊かに収録された好録音であることがわかる。演奏の印象も一段上がった。

手元にあるLPをもう一度全部聞き直そうと思わせてくれるフォノイコだ。
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No title

ばけぺんさん こんばんは。

興奮が手に取るように?わかりますよ。

アナログ再生においてフォノイコなりトランスは第二のプリアンプと称されるほど(私が勝手に思っているだけかも…)重要ですから。

もちろんプレーヤーやアーム、カートリッジとの関係も重要ですがフォノイコやトランスの方が個人的には優先させています。

印象としてはかなりソリッドな感じと受け止められましたがどうでしょう?
私は最近 初めてメガネを使うようになりましたが視界がスッキリして驚いています。こんな感じでしょうか(笑)

キタサン、こんばんは。

こんばんは。コメントありがとうございました。

いやはや年甲斐もなく興奮していてお恥ずかしい限りです。はい、今回ばかりは興奮してます。

アナログを始めて以来、ターンテーブルからアーム、カートリッジまで違う製品を使うたびに変化があって楽しんでいましたが、正直、ORBEを導入した時、このタンテの実力がDDX-1000とこんなに違うとは感じませんでした。LeggieroによってORBEの本当の力を知ることになりました。

せっかく良いプレーヤー、アーム、カートリッジを揃えてもフォノイコがその違いを描き分けられなくては意味ないですから、フォノイコ・トランスを優先されるのは正しい判断だと思います。

このフォノイコの音を言葉で表現するのは相変わらず難しいのですが、切れ味鋭くてシャープなのに硬い音じゃないんです。今、聴いているハイドンなんてすごく柔らかい音がするので音源次第ということかもしれません。以前聞いた時はモヤモヤしていたのが今はとってもすっきりしているので、キタサンのめがねの話、結構当たってます(笑)。
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