Collaboration : Fujii Kan Quintet

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ヴィヴラフォンをリードとするクインテットのCDを購入したのは、発売元である赤坂工芸音研のオフィスだった。2005年か2006年くらいのことだったと思う。

当時の僕はホームシアターシステムからステレオに関心が移っていた頃だった。手始めにマランツプロのPA02をAVセンターのパワーアンプの代わりに使用してみたところ、その音の違いに驚いた。次にプリアンプに興味を持ったのだが、システムの核となるプリアンプには触手が動く価格レンジでは心惹かれるものがなく、なかなか決まらなかった。

そうこうしているうちにある日ネットで聞いたことのない名前のガレージメーカーのプリアンプを発見。興味を持ってメーカーに電話をして試聴を申し込んだところ、電話の向こうでメーカーの代表は正式な試聴機の準備はないがとある場所に一台貸出可能な個体があるという。そうして紹介されたのが赤坂工芸音研さんだった。

プリアンプのメーカーの名前はメジャグラン。このCDを収録した際のマイクプリアンプもこのメーカーの製品。赤坂工芸音研では代表者である石渡さんが対応してくれた。赤坂にあったオフィスはそれほど大きくなく、記憶ではオフィスのサイズに不釣り合いな巨大スピーカーが所狭しと鎮座していた。こんな人が信頼する方が気に入っているプリアンプなんだから悪い音がするはずもなく、家に持ち帰って聞いたそのプリアンプからは透明でストレートな音がした。

でも結局、僕がそのプリアンプを購入することはなかった。その頃の僕には高価すぎたのだ。2週間後、プリアンプを返却した際、僕はプリアンプの代わりにこのCDを購入した。もちろん、プリアンプを買わなかったことについて一言でも文句を言われたわけでなはい。無知な若輩者に実に親切に対応してくれたことに対してせめて何かお礼をと思って購入したのだ。


このCDと赤坂工芸音研さんのことを思い出したのは、最近、偶然、赤坂工芸音研さんが使っていたスピーカーが売りに出ているのを見つけたからだ。500万円。はい、決して安くはない。しかし、縦横1.2m、重さ280kgのこのスピーカーを収められる場所を持っている方であればこのスピーカーは間違いなく安いと思う。

久しぶりにホームページを覗いてみると同レーベルのCDが半額セールだった。このCDを含めて5枚買った。2002年の収録だからもう決して最新とは言えない。しかし、音の深さ、ヴィヴラフォンの音の芯、すべてにおいて最新のハイレゾ録音を蹴散らすような鮮やかな録音だと思う。マイクケーブルにはアコースティックリヴァイヴのものが使用されており、そのことがあちこちに記載されている。言われているようにケーブルが録音のクオリティに差をもたらしているとすれば、アコリバのケーブルは実力があるのだろう。録音が良いだけでなく、曲も演奏の品も良い。名盤。
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