メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 : スターン

r-aizatuku (2)

「巨匠スターン、極めつきの2大ヴァイオリン協奏曲」ということで、定番中の定番メンデルスゾーンとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲のカップリング。伴奏はオーマンディ/フィラデルフィア管という、これまた盤石のサポート。オケの音は少し軽いものの、スターンのヴァイオリンは58年録音とは思えない瑞々しい音で収録されており、非常に聴きごたえがある。手元のLPは今年になってオークションで手に入れたもので、ジャケット裏のクレジットで判断すると78年にリリースされたもののようだ。僕が高校生の時に入手した盤はまさにこのシリーズだったと思う。ああ、懐かしい。

僕はクラシックを聴き始めた頃、価格的に入手しやすかったスターンの演奏を比較的多く聴いたこともあって昔からスターンの演奏が好きだ。女流ヴァイオリニストの繊細で同時にカミソリのような切れ味のヴァイオリンと対極的な太くて丸い音が心地良い。最近になって、若き日のチョン・キョンファがコンクールで優勝した時、誰が聞いても圧勝だったにもかかわらず審査委員長だったスターンがズーカーマンの優勝を譲らず結果的に両者一位になったという逸話を聞いてかなりがっかりしたのだが、それでもこのレコードに刻まれたヴァイオリンの音が曇ることはない。万人にお薦めの名曲名演だと思う。
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ご無沙汰してました…

そんなことがあったんですか・・・。あの人はナチの迫害が許せんと言ってドイツ人のいるところではゼッタイに演奏しなかったとか、一方、イスラエルの小学校の卒業式に駆けつけてタダで演奏したとか、なんかその種のウワサが多いですね。

のす爺ィさん、ご無沙汰しております。

こんばんは。コメントありがとうございました。

この話はチョン・キョンファの母親が書いた本の中で紹介されているエピソードなので真相はやぶの中ですが、大筋真実なんだと思います。すでに名を成した先輩ユダヤ人がなりふり構わず後輩を優遇しようとするところがすごいですね。そういう世界で一時代を築いたチョン・キョンファはもっとすごいかな。

スターンの音色

ばけぺんさん、こんばんは。

全く同感です。特に高音域での女流の切れ味鋭いキリキリするような音色には少々疲れてしまう時があります。
スターンの太い音は良いですね。ほっとします。

マゼール/スイス祝祭管との協演でチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲をナクソスで聴いてみました。
聴いたのは58年のルツェルンでのライヴ録音です。古いライヴ録音なので強奏では飽和していますが、
スターンの太く芯のある音色で白熱した素晴らしい演奏でした。

akifuyu102さん、こんばんは。

こんばんは。コメントありがとうございました。

スターンとマゼールが競演したチャイコフスキーのコンチェルトがあるんですね。すごい興味深い組み合わせです。若き日のマゼールの伴奏で最盛期のスターンですからきっと面白い演奏だと思います。

私もスターンのヴァイオリンは聴いててホッとします。超絶技巧も良いですが、繰り返し聞くならこういう演奏が良いですね。
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