チャイコフスキー交響曲第1番「冬の日の幻想」 : カラヤン

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メンデルスゾーンの交響曲と同様、カラヤンは「冬の日の幻想」を実演では一度も振ったことがないらしい。ではなぜ録音が残っているかと言えば、もちろんチャイコフスキーの交響曲全集を完成させるためだ。この事実をもって、カラヤンのこの曲には気持ちが入っていないとかやっつけ仕事だと決めつめる向きもいらっしゃるようだが、録音芸術だから結果がすべてではないかと思う。

「冬の日の幻想」をシンフォニックに、劇的に演奏してほしいというリクエストに真正面から答えを出したような演奏である。第一楽章でヴァイオリンが他の演奏で聞くのと違う旋律を弾いているようにも聞こえる。ブルックナーの「ロマンティック」で1オクターブあげるのと同じような感じだが、実に効果的に響いている。

全体を通じて緩急の変化、強弱の変化が大きい。アンサンブルはカラヤン/BPOの常からイメージすると多少荒っぽい。しかし、あらゆる部分で聞こえるべきものが聞こえ、また、最強音の先にさらなる最強音が残っている当たりは黄金期の録音である。さすがである。

この曲が好きなら一度は聴くことをお薦めする。この表現が個人的に好みどうかは別として優れた演奏であることは間違いない。
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ばけぺんさん、こんにちは (^^)

ばけぺんさんの以前(2014/05/24)の記事でもコメントさせて頂きましたが、私が最初に聴いた「冬の日の幻想」がカラヤン/BPOでした。今思えばこのカラヤン/BPOの演奏がこの曲にのめり込んでしまうスイッチになったようです (^^)
あらためて聴き直してみるとやはり第2楽章は絶品でした。評論家の批評には厳しいものがあるのかも知れませんが、一般大衆の私には素晴らしい演奏を残してくれて感謝感謝です。

こんばんは。

akifuyu102さん、こんばんは。コメントありがとうございました。

オーマンディ/フィラデルフィア管の演奏に関する記事の時ですね。もう10か月も前という事実にちょっとびっくりでした。カラヤン/BPOの演奏はこの曲の魅力を全開にしてくれますね。あの時もコメントいたしましたが、私、実はCDではまだ聞いていません。。。今度聞いてみます。

カラヤンの演奏には手厳しい方が多いですが、何を録音してもハイレベルなところは凄いなあといつも感じています。
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