ヤナーチェク「シンフォニエッタ」: 小澤

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まだ若い頃にシカゴ響と録音した「シンフォニエッタ」。冒頭から結構飛ばしている。名手揃いのシカゴ響とはいえ、時にリズムやアンサンブルがちょっと危ない。そのくらい勢いのある演奏だ。

小澤征爾さんがチェリストの宮田さんを指導するところをテレビで観たが、何度も繰り返して「若いのだからもっと大胆に」という趣旨のアドバイスをしていた。チェリストは一生懸命にアドバイスに応えようとしていたが、小澤さんはあまり満足していないようだった。すでに大家となった小澤征爾の演奏は盤石といった印象が強かったので、正直、どんな「大胆さ」を期待しているのか良く分からなかったのだが、この演奏を聞くとその意味がちょっとわかる気がする。

確かに一言で表現すれば、ここに聴く小澤征爾の指揮は「大胆」である。テンポも音量もかなりの振幅で変化する。多少の乱れはまったく気にしない感じだ。なんというか、多少の墨のかすれや撥ねがあっても字に勢いがある書のようだ。聞いていてワクワクするような演奏である。
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こんばんは

小澤さんは個人的にやはり、おとなしくて上手くまとめる感じとの印象を持っています。マーラーなどで「大胆に」やったらBSOとの全集の評価ももっと上がったのかもしれませんね。(もちろん素晴らしい演奏ではありますが。)

sankichi1689さん、こんばんは。

こんばんは。コメントありがとうございました。

そうなんですよねえ、大家になってしまってからはデリケートな演奏ではあってもちょっとお行儀が良すぎる感じですね。ワクワクする演奏というのは70年代から80年代前半くらいまででしょうか。残念ながら僕もマーラーの全集は良い印象がありません。同じマーラーでも若い頃の「巨人」は本当に素晴らしいんだけどなあ。最近はもっぱら古い録音のLPを探しています。
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