ラヴェル「ボレロ」 : クリュイタンス

144 (2)

クリュイタンス/パリ音楽院管弦楽団によるラヴェルの管弦楽曲集はスタンダード中のスタンダードなので昔から何度繰り返し聴いたかわからないが、いろいろ他の演奏を聴いてこの演奏に戻るたびにこの演奏が一番だと思う。本当に素晴らしい演奏である。以前も取り上げたが、それに加えてベートーヴェンの交響曲全集やベルリオーズ、ドビュッシー等々名だたる演奏が数多く収められたこのBOX SETは実にお買い得だ。

昨日からApogeeにX-PM7の組み合わせで試聴を続ける中、テラーク盤で久々に「ボレロ」を聴いてやっぱり良い曲だなあと思って次に聴いたのがこの演奏。ロペス=コボス/シンシナティの演奏も相当良いのだが、クリュイタンス/パリ音楽院管弦楽団の演奏が始まると最初の小太鼓一発から「そうそう。これこれ。」という感じになる。僕の中のデファクトスタンダードがこの演奏なのだ。

レコ芸でいろいろな名曲をスコアから分析して解説する企画が以前あったと思う。「ボレロ」の解説の時、解説者の方がこの曲の構成からクリュイタンスの演奏に疑問を呈し、対してショルティ/シカゴの演奏を称賛されていた。それを読んで人気のないショルティの廃盤CDをあちこち探し回りようやく見つけて聴いてみたが、大のショルティファンの僕ですらクリュイタンスより良いとは思わなかった。スコアに忠実(ということだと思う。)だからと言って必ずしも名演にあらず。

ボレロは61年の録音。ベートーヴェンは58年、その他も同じくらい時期の古い録音だが、いずれも音の状態は非常に良い。ヒスノイズが多少聞こえるし、高音が賑やかで少し音が硬いが、総じて実に良い音で録音が残って何よりである。名盤中の名盤。
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ばけぺん

Author:ばけぺん

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
Since 3/28/2013
検索フォーム
リンク