Clearaudio TT-3

ClearaudioのTT-3を聴き始めてからちょうど一週間経った。リニアトラッキングアームは大学生の頃に使っていたミニコンポ(と言っても、思えば今のポータブルシステムよりはかなり大きいものだった。)に含まれていたレコードプレーヤー以来になるが、その時のリニアトラッキングアームはおそらくテクニクス同様ベルトでアームを動かしていたと思う。対してTT-3は、盤面をトレースする針が中心に向かう力のみを動力としてアーム部分が稼働する。

リニアトラッキングアームなので、カートリッジの取り付け位置さえ間違えなければ最内周部に至るまでトラッキングエラーは生じない。この点は実際に使っても理屈通りで歪みのないクリアな再生ができる。

完全に平面ではない盤面をトレースするためにアームは上下左右にスムーズに動くよう工夫がされているが、実際に盤面をトレースするところを見ると、盤の状態によってかなり難しい動きを余儀なくされる。反りも問題だが、それ以上に問題なのが偏心である。偏心している盤の場合、始終行きつ戻りつしながら外周から内周へ移動していくが、あまりひどいとちょっとした傷やほこりがきっかけとなって前に進まなくなってしまう。9割方問題ないが、たまにものすごく偏心しているレコードがある。偏心しているレコードは音程も不安定である。

光カートリッジを組み合わせていることもあって、調整には非常に敏感に反応する。針圧しかり、プレーヤーの水平しかり。当たり前のことであるが、かなりきちんと調整しないと本領発揮しない。その辺りがまた楽しいところである。
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No title

ばけぺんさん こんばんは。

機器のトレース能力が高くなっても肝心の盤質が悪いと苦労しますよね…

工業製品といえ出来不出来があり 特に昔の製品、海外のものなどいい加減な物が多い様な気がします。


アメリカのジャズの年代物のレコードはオートプレーヤーなどで乱暴に扱われていたものも多く。歪み。偏芯、汚れなど 今のデジタル世代からみるとゴミのように思われるかもしれません(^_^;)

でもそういうものって不思議に味があるんですよね。

こんばんは。

キタサン、こんばんは。コメントありがとうございました。返信遅くなりましてすいません。

LPもCDもこと偏心についてはずいぶんラフに作られている物が多く、ちょっと驚きです。

確かに総じて海外製品の方がいい加減な感じがしますが、新旧で比較すると最近の新譜の方が偏心はひどいです。今となっては工場も限られていますし、最盛期のクオリティは望めないようです。重量盤よりも中心がきちんと出ている盤を製造してくれると良いのですが。

年代物で聴き込まれたアルバムが多少汚れていたり反っているのは仕方ないですよ。持ち主の愛情が染み込んでいる分、味も出ているのではないでしょうか(笑)。
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