Clearaudio TT-3 (2)

R0020010.jpg

バーンスタイン/NYPの「不滅」を僕が持っているLPで聴くと最後の部分の音が盛大に歪む。この曲に限らずクラシックの曲にはクライマックスが全体の中で最大の音量ということが良くあるので、再内周の再生が最も厳しいアナログ・ディスクの場合、そこをうまく再生できるかどうかは結構大切だ。いくつかのプレーヤー、アームで試してみて、この録音が最後までクリアな音で再生できたことは今までなかった。

今日、ふとTT-3で再生したらどうだろうか?と思って、久しぶりにアルバムを取り出してみた。終盤、弦楽による激しいパッセージを合図として盛大なフィナーレが始まるが、実に大したもの。最後の最後、金管に若干の混濁はあるものの、今までの再生レベルとは段違いである。なるほどきちんとトラッキングすればこのアルバムでも音は歪まないのだ。理論と実践は往々にして違うものだが、これだけきれいな結果が出るとなんとも気持ち良い。10年単位の長期で安定して動作するか多少不安な点を除けば実に良いアームだと思う。
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

Technicsも採用していた。

ばけぺんさん、おはようございます。
リニアトラッキングアーム、素晴らしい結果が出ていますね。

当時の松下電電器「Technics」ブランドからもリニアトラッキングアームを採用した製品が出ていましたね。レコードのカッティングと全く同じ条件で音溝をトレースでき、トラッキングエラーやオフセット角の無いリニアアームにすれば、レコード再生に有害なインサイドフォースが発生しないことなど早くから着眼し、Technicsはなんと1966年に日本で最初にリニアトラッキングアームを採用した製品(100P)を出しています。1979年にLPジャケットサイズで売りだした「SL-10」は第1回グッドデザイン賞を受賞し、ニューヨーク近代美術館にも永久展示されてます。それにしても「TT-3」、かっこ良すぎです^_^

テクニクスってすごいですね。

akifuyu102さん、こんにちは。コメントありがとうございました。

テクニクスの「SL10」のことは有名なので承知していましたが、それよりも10年以上前にリニアトラッキングアームのプレーヤーを販売していたんですね。ダイレクトドライブといい、この分野でのテクニクスは実に先進的な企業だったんですね。

リニアトラッキングアームの製品というとテクニクス以外にもゴールドムントやB&Oといったヨーロッパの洗練された企業が販売していましたが、結局定着しなかったのが残念です。普通のアームに比べると可動部が多いし、機構が脆いので故障も多かったかもしれません。トラッキングエラーは大きな問題ではないと言う人も多いですが、実際使ってみるとベネフィットは大きいと感じます。それに加えて僕もこの見た目にやられました。見ているだけで満足感大です。

しばらくご無沙汰・・・

・・・しておりました。久しぶりにお邪魔してみましたら、何とまた、もの凄いアームを導入なさったんですね! 凄い!
ただ、トラッキング・エラーに関しましては、フツーのアームでもレコード最内周でゼロになるようにセッティングすると思いますんで、このアームのトラッキング性能の優秀性はそれ以外の要因に依るところが大きいんじゃないでしょうか?
インサイド・フォースも生じませんし、恐らく実効質量も小さいんだろうと思いますし、工作精度も一般のトーン・アームとは異質なレベルのものが確保されてて、それらの総合的な性能に依存してるんではないかと想像する次第です。

お久しぶりです。

のす爺ィさま、大変ご無沙汰しております。コメントありがとうございました。

仰るとおりですね。トラッキングエラーだけではなく、アームの実効質量とかインサイドフォースも大いに影響していると思います。

良いことばかりみたいですが、実際しばらく使ってみると、盤によっては簡単に針飛びしたり途中で動かなくなったりと結構シビアです。なんせ僕の場合、手持ちのLPのほとんどが中古なので。

とはいえ、このアーム、とにかく見た目に惚れてしまったので、眺めては大満足してます。佇まいが何より素晴らしいです。
プロフィール

ばけぺん

Author:ばけぺん

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
Since 3/28/2013
検索フォーム
リンク