R・シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」 : カラヤン

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R・シュトラウスの「ツァラトゥストラかく語りき」が一躍有名になったのはなんと言っても「2001年宇宙の旅」でこの曲の冒頭部分が実に効果的に使われたことがきっかけだと思うが、その際に使用された演奏はこのカラヤン/ウィーン・フィルのものだったようだ。

カラヤン/ウィーン・フィルの古いステレオ録音はレコード全盛期には聴いたことがなく、CD時代になってから廉価盤を購入していくつか聴いてみたが、いずれもただただ音が荒くて乱暴なイメージしか持てなかった。ステレオ初期のデッカ録音は本来優秀なものが多いのに、どうもデジタル化するに当たってそうした側面を強調し過ぎて失敗している気がする。

59年の録音で版権も切れているのだろう。今回はそうした古い録音をリマスタリングしてLP化しているヨーロッパのレーベルが販売するLPを購入してみた。このVINYL PASSIONレーベルの製品は前にも何度か買ったことがある。

カラヤンが後年BPOと録音した演奏と比較するといくぶん若々しい表現を感じるが、あくまでカラヤン指揮による演奏との比較である。序奏の直後の部分からもうかなりねっとりと濃い演奏を聴かせてくれる。VPOの演奏もまた濃い。

マスターテープも古いせいか、ヒスノイズは多め。個人的にヒスノイズは気にならないが、少々残念なのはダイナミックレンジが狭いところ。弱音時は(ヒスさえきにしなければ)問題ないが、フルオーケストラが盛り上がると全体の音量が下がったように感じてしまう。オリジナル録音がどうだったか今となってはわからないが、その点がなければ実に良い演奏だ。
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