ブルックナー交響曲第9番 : スクロヴァチェフスキ

ショスタコーヴィチですっかり感心したスクロヴァチェフスキの演奏がほかにも聴きたくなって、評判の良いブルックナーの交響曲をいくつか買い求めた。第9番はザールブリュッケン放送響との演奏。ほかにミネソタ管弦楽団、読売日響との演奏もあるようだ。

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ショスタコーヴィチの演奏でもその変幻自在な指揮に驚かされたが、ブルックナーの演奏でもそれは変わらない。テンポはかなり自由な印象を受ける。スクロヴァチェフスキの演奏は、こうしたテンポや細かい強弱のアンギュレーションが実に繊細に見事に手入れされているのが素晴らしい。

この第9番の演奏では、今までほかの演奏では聴こえなかった音がところどころ聴こえてくる。作曲家でもあるスクロヴァチェフスキはスコアに書かれた音の一つ一つがきちんと聴こえるように演奏することを常としているそうだが、それだけでなくもしかしたら少しスコアに手を入れているのかもしれない。賛否両論あろうが、結果的にこれは功を奏していると思う。

しかし、この指揮者、読売日響の常任指揮者だったこともあり、現在、日本ではかなり有名だが、ヨーロッパ、アメリカで長い経歴がある上、この演奏振りにもかかわらず高齢になるまでそれほど知られていなかったというのは不思議なものだ。今回、このCDを買うに当たっても入手が容易とはいいがたかった。結局、アマゾンで中古を買った。500円なり。

ミネソタ管、読売日響との演奏も聴き比べてみたいが、その前に他の作曲家の曲も含め、過去の演奏を買えるうちに買っておくほうが良さそうだ。

名曲だけにこの曲にはたくさんの名演奏があるが、ほかのどの演奏にも見劣りしない素晴らしい演奏である。
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