ブルックナー交響曲第8番 : セル

ショルティに続いてセルのブルックナー交響曲第8番を聴いてみた。高校時代にこの演奏のLPを持っていて、雲の間から月光がこぼれているジャケット写真が好きで壁に飾っていた。

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このCDはTower RecordとSonyのコラボレーションで割と最近復刻(だと思う。)されたもので、交響曲第3番とのセットになっている。残念ながらジャケット写真は違う画像だ。第3番のLPの画像だろうか?

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セルのブルックナーというのもあまり評価を見聞きしない。セルとクリーブランド管の演奏精度の高さは有名だが、どちらかというと軽量というか軽妙な印象だからだろうか?モーツァルトとかシューマンとかそういうイメージだ。

しかし、聴いてみると意に反し、セルが振ったブルックナーやマーラーはいずれも名演である。この第8番もヴァントとベルリンフィルとか、ジュリーニとウイーンフィルといった組み合わせに比べ、音色が明るくカラッとしている分、軽く聴こえるかも知れないが、演奏自体のスケールの大きさでは決して引けをとらない。

実はこの演奏を聴くのは大変久しぶり、CDは初めて聴いたのだが、予想以上というか記憶以上に良い。69年の録音なのでヒスノイズはあるが、聴きやすい良い録音である。弦の艶や管楽器の抜けもホールトーンとほど良くブレンドされていて良い塩梅だ。最新のデジタル録音にはもちろん良い音のCDもたくさんあるのだが、個々の楽器の音がクリアな一方、フルオーケストラの厚み、特に弦楽器の厚みが足りないものが結構ある。結局、中低音が厚いいわゆるかまぼこ型の音の方が聴いていて心地よいのかもしれない。60年代の終りから80年代始めまでのアナログ全盛期の録音をCD化したCDの方が聴いていて楽しいものが多い。

そうした音で聴くセルとクリーブランド管の演奏は文句なく素晴らしいと思う。このCDはショルティとは違い、万人向けで推薦できる。
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