TD124 + DS001

「もういくつ寝るとお正月」と歌っていた頃はむやみやたらに新年が待ち遠しかった。もちろん今でもお正月は特別な時間であることには変わりない。でも元旦にニューイヤー駅伝、今日明日は箱根駅伝という定番テレビを見ていても、お餅を焼いてお雑煮を食べてもどうもお正月という気分がしない。あまりにも天気が良くて暖かいせいだろうか?

ということで、お正月休みと言うより普通の三連休の雰囲気の中、せっかく時間があるので昨日の午後からオーディオルームの掃除をしつつ、アナログ機材のセッティングを見直すこととした。TD124を導入してみたら予想以上に音が良かったので、DS AudioのDS001、つまり光カートリッジを装着することにしたのだ。

僕のTD124はMark1なので、製造年代を考えると軽針圧のカートリッジは想定していないと思われる。3009S2もローマスハイコンプライアンスを追いかけて後にImprovedからシリーズ3に変わっていくわけだから、こちらもミドル級のカートリッジを想定しているはず。と思って、当初は殻から出したSPUを装着した。カートリッジ込みで20g台後半の重さである。出てくる音に何の文句もない、というか非常に良い音だったが、この重さでS2の錘は相当後ろに下げないとバランスしない。もう少し軽い方が良いかと思って次にシェルターを付けてみた。こちらは23gくらいだが、こちらも実に良い音で鳴る。アームの動きを見ているとかなり軽快なのでこれならDS001を付けても大丈夫そうと思った次第。ようやく時間ができたので実行に移すことにした。

DS001は自重6.5g、適正針圧1.3g〜1.7gなのでかなりの軽量級。コイルとマグネットを使わない発電方式で針先の動きは非常に軽い。それがこのカートリッジの音の良さに繋がっているのだろうが、当初予定していたTT-3との組み合わせではそこが仇となって使えなかった。TT-3は針先が溝をトレースする力のみに頼ってアームパイプが水平移動するのだが、左右の動きが超スムースなDS001の場合、アームパイプを前に進めるだけの力がないらしく、LPが少しでも偏芯していたり大振幅が刻まれているとそこでスタックしてしまう。出てくる音は重量級カートリッジよりはるかに分厚いのに取扱いはかなり神経質なのだ。DS001や上級機であるDS-W1を検索してもメーカーサイト以外、それほど多くの情報はない。他のユーザーの方々はどんなテーブル/アームと組み合わせているのだろうか。なんとなく最新の高感度なシステムを使っている方が多そうだ。

うまく行かなければ戻せば良いだけなのでTD124+SME3009S2にDS001を装着してみた。SMEのシェルがあれば良いのだが持っていないのでzyxのシェルで合わせてみる。カートリッジとシェルの重さはリード線、ねじ込みで17g弱。この重さだと錘の位置も良い感じ。結構軽い組合せだが、S2は本来、この程度の重さが前提なのだろうか?針圧は1.3gで始めてみる。

僕のTD124はアウタープラッターが歪んでいるので不要な低音をカットするために初めてサブソニックOutの方で結線した。早速聴いてみたらとっても良い音である。リズム感が良くて力があってオーケストラの音も団子にならず解像力も高い。このカートリッジ、これまでも聴いてて左右のステージ感はさほど広くないと感じていたのだが、僕はそれこそがアナログのアナログたる所以だと思っていてむしろ好み。

装着前はDS001の感度が良すぎてアイドラーのゴロを拾わないかと心配したが杞憂だった。考えてみればマグネットを使わないので鉄製インナープラッターの副作用も考えなくて良いし、TD124はこの組み合わせで決まりだな。
R0050070 (2)
見た目もなかなか良い感じだ。
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

ばけぺんさん こんにちは。

TD124に光カートリッジとは発想が柔軟です。

ビンテージ機器だから新しいものとのコラボはダメとか そんな事は試してみないと分からない事。 何が起こるか分からないのもオーディオの面白さ、そしてアナログの奥の深さですよね。

整備されたアイドラープレーヤーは ゴロは出ないはずです。

写真のTD124 恰好いいですね。(笑)

今年もよろしくお願い致します。

キタサン、こんばんは。

こんばんは。コメントありがとうございました。こちらこそ今年もよろしくお願いいたします<(_ _)>。

TD124に光カートリッジ、個人的には実にしっくり来ております。思い付きで以前試したESL‐μの組合せに比べると雲泥の差です(笑)。光カートリッジは最新の製品ですが元の技術は60年代から存在しているそうなので、時代的にもマッチしているのかも。

僕のTD124はキタサンのものほど徹底的なメンテナンスを受けていないと思いますが、幸いゴロは聞こえません。良かったです。眺めて悦に入っております!

遅ればせながら…

・・・明けましておめでとうございます。

TD124 は本当にキレイな個体で SME SII も実によくキマッてますね。お正月よりもこっちの方が目出度い! SII の実効質量は Vinylengine のデータによりますと 3009R のそれとほぼ同一、っていうか、3009R のそれが SII に合わせてあるというのが本当のところなんでしょうね。SPUから V15 シリーズまであらゆるカートリッジと組み合わせられるようにするには、このあたりが最良の妥協点ということだったんじゃないでしょうか。

ただ、sol 様も若干気にしてらっしゃるシェルで比べますと、SII 時代のそれは確か 6g を切ってまして、8g 以上ある R のシェルよりもかなり軽量です。DS001 というカートリッジは見たことさえありませんので無責任なことを言うわけにも参りませんが、お書きになっているデータからしますと、今お使いのシェルよりも本来の軽量シェルの方が適合度は高そうな気がします。(もっとも、だからと言って実際の音や機能がどう変わるかと言えば、変わらない可能性が高いでしょうけど…。)

個人的には、プレーヤーにも音より見た目とノスタルジーを求めるところから、こうした新旧の機器の組み合わせはあんまりやりませんが、決してそれが望ましくないなどとおもっているわけではありませんので、人さまがやっておられるのを見るのは大好きです。是非今年もいろいろお試しになってはブログに載せていただけると嬉しいです。

のす爺ィさん、あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします<(_ _)>。

コメントいただいたのに返信が遅くてすいませんでした。

TD124、写真では非常に綺麗に見えますが、そこは年代物ですので実物はやはり「まるで新品」とは行きません(笑)。しかもグレーのカラーリングは本来Mark2のものだそうです。前の所有者がこっちの色の方が良くて塗り直したらしいのですが、僕は本当は本来のクリーム色の方が良かったなあ。

SME 3009S2はそれにしても実に鮮やかなデザインだなあと思います。50年前のデザインですが、最新アームにも負けない容姿ですね。ほんと素晴らしい。

S2の実効質量のお話をお聞きして手持ちのシェルで8gのもの(オーディオクラフト製)があったので早速そちらでも組み合わせてみましたが、僕の耳では違いはわかりませんでした(笑)。しかも見た目がいまいちパッとしなかったので元に戻しました。

DS001はアルミ削り出しのボディで通電中は青色LEDが灯るというロボティックな見た目に反し、出てくる音は非常に低重心で僕の頭の中にある理想的なアナログ再生のイメージにぴったり合っています。TD124と組み合わせているユーザーは多分あまりいないと思いますが、試した感想で言うとマッチングはとても良いと思います。

> 是非今年もいろいろお試しになってはブログに載せていただけると嬉しいです。

いつも稚拙な記事で申し訳ありませんが、今年もいろいろ書こうと思っていますのでこれからもお付き合いください。よろしくお願いします。
プロフィール

ばけぺん

Author:ばけぺん

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
Since 3/28/2013
検索フォーム
リンク