ドヴォルザーク交響曲第9番「新世界より」 : クーベリック

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クーベリック/ウィーン・フィルによる「新世界より」はステレオ録音草創期の56年録音。福袋に入っていたLPだが、見慣れないジャケットで最初に見た時は「新世界」はわかったけど、誰の指揮??って感じだった。ウィーンフィルの「新世界」と言えばケルテスのものが有名で、クーベリックが指揮したものがあるとは知らなかった。

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クーベリックの「新世界」と言うと、僕の頭に入っているジャケット写真はこのBPO盤のもの。ずいぶん前に聴いたことがあるが、ヴィルトゥオーゾオーケストラを颯爽と指揮した演奏だったような。正直言って記憶が心許ない。

56年の録音だと言うことを差し引いても一聴すると古色蒼然とした雰囲気。と言っても録音が不鮮明というわけではない。かなりオンマイクでオーケストラの奥行きはあまり感じないが、DECCAの誇るFFrr録音だけあって各楽器の音はなかなか生々しい。むしろこの音の古さは少し前のウィーン・フィルの響きを克明に録音しているということかもしれない。

今までまったく評判も聞いたことがなかったので大きな期待はしないで聴いたのだが、演奏は相当素晴らしい。スタジオ録音だと思うがライブのように感情表現豊かな演奏である。全体的には筋肉質でスピーディなのだが、要所要所でテンポを大胆に落としたり大見得を切ったり、なかなか外連味があってよろしい。シカゴ、ロンドンと不興続きでバイエルンと出会う前のクーベリックだが、やっぱり実力者なんだなあと再認識の一枚。
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No title

 もう今から25年も前のことになりますね。クーベリックさんがチェコフィルとともに来日して、『我が祖国』を演奏し、センセーションを巻き起こしたこと。
 私は万難を排し、チケットを手に入れ当日を待ち焦がれていました。ところが、当日、あろうことかどうしても避けられない用事ができてしまい、結局他の人にチケットを譲ることになったのです。悔しいことでしたがしかたがありません。クーベリックさんを聴くおそらく唯一の、そして歴史的演奏に立ち会えるはずの機会を逸してしまいました。後で、NHKが放映した映像を観ましたが、本当に素晴らしい演奏でした。今でも、VHSに収めたその演奏は部屋にあります。CDにもなったので購入しました。名匠の実演を聴き逃してしまったことは、多々あります。クーベリックさんの実演に接することができなかったことも、残念なことの一つです。
 
 だからというわけでもありませんが、この1月は90歳を超えるスクロヴァチェフスキさんのブルックナー8番を聴きにいく予定です。
 
 

バルビさん、こんにちは。

こんにちは。コメントありがとうございました。

覚えています。冷戦が終了して祖国に帰ったクーベリックがチェコフィルとともに来日して「我が祖国」演奏しましたね。僕は社会人になりたてで時間もお金もなくて最初から諦めてましたが、バルビさんのお話は返す返す残念ですね。最近、ライブ録音の「大地の歌」を聴きましたが、全集とは違う迫力満点の演奏でした。91年の来日公演はまさに歴史的ライブなので映像もCDも残って何よりでしたね。

>この1月は90歳を超えるスクロヴァチェフスキさんのブルックナー8番を聴きにいく予定です。
スクロヴァチェフスキさんのブルックナーというと読響の公演でしょうか。それは素晴らしい。ついさっきブーレーズの訃報について記事を書きましたが、スクロヴァチェフスキさんとブロムシュテットさんにはストコフスキーを超えてほしいです。  
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