ベートーヴェン弦楽四重奏曲第7番「ラズモフスキー第1番」 : ブダペストSQ

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ベートーヴェンの弦楽四重奏曲と言えばやはり数ある弦楽四重奏曲の中でも最高傑作の一つだろうし、ロシアの駐ウィーン大使であった「ラズモフスキー」公が依頼主の3曲は以前も聞いたことがある。その時聞いたのはアルバン・ベルクだったかジュリアードだったか、どちらか忘れてしまった。

クラシックのレコード福袋にはどうやら必ず一つはボックスセットが含まれているようで、昨年はロジェストヴェンスキーのチャイコフスキー交響曲全集が入っていた。7枚組でお得感満載である。それに比べて今年の福袋には3枚組のベートーヴェン弦楽四重奏曲中期集がその代わり。枚数的にもジャンル的にもイマイチだなあと思いつつ、普段聴かないレコードが入っているのも福袋の醍醐味と気を取り直してまず一枚聴いてみたのが、「ラズモフスキー第1番」。

イマイチなんて思った自分はなんという不届きモノであろうか。ブダペストSQ、僕には活躍した時期が古すぎて現役時代にどれだけスターだったか承知しない。が、これほどの演奏を残すことができた弦楽四重奏団であるからして、きっと凄い人たちなんだろう。レコードの帯に「今世紀最高のカルテット」と書かれているのも大袈裟ではなさそうだ。それにしてもこの時点でまだ40年くらい「今世紀」は続くにも関わらず大胆な表現ではある。

ステレオ初期の録音であるが、複雑な処理が必要なオーケストラ録音と違って音は十二分に鮮明。ヴァイオリンの高音は少しきつめであるが、この演奏の場合、むしろ、そこがベートーヴェンらしい緊張感を高めている。ほぼ甘さのない演奏なのでコロンビアの乾いた録音も悪くない。この演奏のどこがどう良いと言うほど曲も他の演奏も知らないが、とにかく圧倒的。素晴らしい演奏でした。
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 ブレーズさんの逝去、悲しいことです。ご冥福をお祈りします。
 いつもいつも興味深い演奏の紹介、ありがとうございます。ブダペストSQのベートーヴェン全集は、CBSソニーのLPを所有していました。本当にこのクワルテットの演奏は、張り詰めた緊張感があり、「まさにベートーヴェン」という感じで、敬服していました。歴史的名演奏の一つなのでしょう。ただ、「高音がきつめ」とお書きになっているように、録音のせいなのか、私の装置のせいなのか、「ギスギス」した感じをぬぐい去れず、繰り返して聴くということにはなりませんでした。
 その後アルバンベルクSQの全集が出て、こちらは評価が分かれてはいましたが、その流麗かつ緊密な演奏に痺れ、そちらをもっぱら聴くことになりました。
 でも、今聴けば、また別の感想をもつことになるのだろうと思います。
 それにしてもやはり、私の貧弱な耳は、佳い演奏ではあっても悪い音質は受け付けないのです。我ながら、勿体ないことです。

バルビさん、こんにちは。

こんにちは。コメントありがとうございます。

ブーレーズが亡くなってしまったのは本当に残念です。こうして馴染みのある指揮者がどんどん逝ってしまうのは悲しいですね。

僕が今回聴いたのはまさにバルビさんがお持ちのLPと同じものだと思います。僕が入手したのは全集の中の第2巻だけですが。ブダペストSQの演奏はたぶん初めて聴きました。おっしゃるとおり、「張り詰めた緊張感」というのがぴったりの演奏です。

このアルバム、オンマイクでエコーが少ないのですごく乾いた音で聞こえます。結果、古い録音なのにボケた感じがないのはメリットですが、リスニング条件によっては音がきつ過ぎるだろうなあと思います。それが気になるというのは「貧弱な耳」どころか繊細な耳をお持ちということではないかと思いました。

この曲の定番て何だろうと思ってレコ芸の名曲名盤見たらアルバン・ベルクSQでした。新旧あるみたいですが、両方ともランクインしているので評価高いです。ちなみにブダペストSQが次点でした。アルバン・ベルクはどの曲の演奏もレベルが高いですね。

>  でも、今聴けば、また別の感想をもつことになるのだろうと思います。
もしまだLPお持ちであれば是非聴いてまた感想を教えてください!
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