ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲 : カラヤン/ムター

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まだ10代のムターが独奏、当時全盛期のカラヤン/BPOが伴奏という実に豪華なベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。アナログ最終期に当たる79年の録音。アンネ・ゾフィ・ムターは63年生まれなのでまだ16歳。高校1年生だろうか。お爺ちゃん(だいぶダンディーだが。。)と孫といった感じでジャケット写真も微笑ましい。

ムターは僕がちょうどクラシック音楽を聴き始めた頃に若き大スターとして颯爽と登場した。が、若い頃から俗人そのものなので「カラヤンもいい歳して若い女の子が好きなんだから。」などと考え違いをしており、正直言うとあんまりきちんとその演奏を聴いたことがない。同じ女流ならチョンキョンファの演奏の方がはるかに馴染みがある。まあ、ショルティの演奏が好きだったのでロンドン/デッカレーベルにばっかり目が向いていたせいかもしれない。とは言っても、そこはカラヤン/BPO/グラモフォンのブランド力。ムターとカラヤンが微笑むジャケット写真はどれも記憶に残っている。

これまた福袋のおかげで手元に置くことになったアルバムだが、聴いてみるとやっぱり素晴らしい。って、取り上げるアルバムを端から「素晴らしい」と書くのもボキャブラリーが貧困でほとほと嫌になるのだが。。

具体的に言えば、まずはカラヤン/BPOの伴奏が実に良い。

どんな大家と共演してもカラヤン/BPOの伴奏は独奏者と対等で決して黒子になったりしない。それが人によっては評価しない点になるのだが、僕はそういうカラヤンの対応がもともと好きだ。このアルバムに聴く演奏はムターを圧倒するようなところは微塵もなく、しかしながら実に雄弁で表現力豊かである。結果としてムターのヴァイオリンを一層引き立てている。

そしてムターの演奏もすごく良い。ブラインドで聞いたらこれが16歳の子の演奏とは絶対思わないだろう。大指揮者、大オーケストラと向き合って怯むところがない。ヴァイオリン、指揮、オーケストラ三位一体の名演奏である。録音も良い。
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