シベリウス交響曲第4番 : カラヤン

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我が家からCDプレーヤーが消えた途端、不思議なもので無性にCDが聴きたくなった。こういう現象も無いものねだりと言うのだろうか?仕方がないのでPCからUSB・DAC経由でCDを聴いている。比較すれば今までの大掛かりなシステムの方が音は良いが、だからといってPCからの音に特に不満もない。

このCDもカラヤンのオフィシャルリマスタリングシリーズの一組。EMIに残したシベリウスの録音が4枚組のCDにまとめられている。交響曲が1、2、4〜6番と管弦楽曲集。DGのシベリウスは確か4〜7番だったと思うが、レコード会社を分けたこの細切れな交響曲の録音は何を意味するのだろうか。結局、3番は一度の録音せずで全集も完成していない。この録音の仕方はマーラーやショスタコーヴィチと似ていなくもないが、あちらは録音しなかった曲の方が多い。シベリウスはあと少しだったのになあ。

カラヤンの膨大なレコーディング、特に交響曲の録音の中ではシベリウスは比較的評価が低い(と思う)。特に後に録音されたEMIのものは嫌いな人が多いみたいだ。どうしてだろうか、表情の濃さが演出がかって聞こえるからだろうか。

僕はシベリウスの交響曲がけっこう好きでいろいろ聴いたが、たくさんある演奏の中でもカラヤンの演奏がかなり好きである。2番を最初に聴いた時、カラヤンの演奏は別格だと思った。第4楽章で弦楽器の問いかけに対して金管が応えるところ、カラヤンだけは実にデリケートに金管を扱う。初めて聴いた時にはあっけにとられたが実に良く練られた表現だと思う。

シベリウスの4番は一聴地味だがよく聴くとじわじわと味わい深い交響曲である。曲のイメージとカラヤンのイメージが合わないかと思いきやBPOの機能をフルに活用してとても面白く聴ける演奏を展開している。それはシベリウスではない、と感じる人もいようが、そうであれば作曲者はカラヤンの解釈を評価しなかったであろう。良い演奏だと思う。
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佳いCDの紹介、ありがとうございます。私もカラヤンのシベリウス演奏は好きです。
 シベリウスのシンフォニーは、LP時代から私はまずディヴィスさん+ボストン響から入りました。そして、今は当然、「もたつく」とか「甘すぎる」とかなんとか言われようと、バルビローリさんの指揮にとどめを刺します。その温かな演奏は、私の心をわしずかみです。
 その後カラヤンさんを聴きました。EMIの2番の録音です。そのゴージャスなと言いましょうか豊麗なと言いましょうか、艶っぽい厚みのあるサウンドに、痺れました。その後2番以外も購入します。
 カラヤンさんのシベリウスはいいですね。

バルビさん、こんばんは。

こんばんは。コメントありがとうございました。出張しており返事が遅れまして申し訳ありません。

バルビさんもカラヤンのシベリウスお好きですか!同好の士がいて嬉しい限りです。

コリン・デイヴィスのシベリウスも良いですね。昔のボストン響との演奏も良いですし、最近のLSOとのライブ盤もなかなか見事な演奏でした。バルビローリの演奏はちゃんと聴いたことがないので、今度チャレンジしてみます。バルビローリと言えば昔は彼のマーラーのどこが良いのかわからなかったのですが、最近聴いたら全く違う印象だったのでシベリウスもとても興味があります。

> EMIの2番の録音です。

はい、私が驚いたのもその録音です。類稀な演奏だと思います。
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