チャイコフスキー交響曲第4番 : スヴェトラーノフ

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スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立交響楽団の「冬の日の幻想」がとても良い演奏だったので、他のチャイコフスキーの交響曲も聴きたいと思っていたところ発見したのが第4番。ソヴィエト時代の60年代終わりに録音された全集の一部である。

原盤はメロディアで、買ったLPはUSSR製の輸入盤。ソ連製のLPとなると録音も盤質も非常に心配である。演奏の前に音があまりにショボかったらどうしようかと思ったのだが、結果から言えばそこまでひどくはなかった。60年代後半の西側録音の平均的なクオリティに比べると特にダイナミックレンジの点で見劣りするが、演奏を楽しむには十分なクオリティ。

スヴェトラーノフの指揮はリスナーの期待を裏切らず、大胆で実に面白い。第一楽章はゆっくりとしたファンファーレで始まりテンポも控えめだが終盤にかけてだんだんスピードが上がってかなりの速度になってからフィナーレはまたがくんとブレーキをかけて終わる。表情はとても濃くてまったく飽きさせない。第二楽章は一転して徹頭徹尾無表情を貫く。第三楽章は物凄く速い。ピッチカートの特訓みたい(笑)。終楽章もそのままの勢いでグングン突き進んでいく。第一楽章のファンファーレが戻ってくる頂点付近で一旦テンポをグッと落とすが、最後はフルトヴェングラー並の加速でフィナーレを迎える。いやあ、これは凄いわ。

このコンビには90年代の日本ライブの録音もあって、こちらの4番の終楽章も同じようなスピードらしい。メロディア盤は最後の部分の音がつぶれ気味で残念なので、次は是非このライブ録音を聴いてみたいと思った。
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個性際立つ名指揮者

ばけぺんさん、おはようございます。
スヴェトラーノフの1番に興味が湧いて聴いてみました。演奏オケはBBC響でしたが
楽譜が異なるのかと思うほど曲のイメージが違っていて驚きました。何とも気品のある新鮮な響きでした。やっぱり、スヴェトラーノフさん、一味違います(^^♪

akifuyu102さん、こんにちは。

こんにちは。コメントありがとうございました。

スヴェトラーノフの指揮は個性豊かで聴いてて楽しいですね。聞きなれた曲からも新しい魅力を引き出してくれます。旧ソ連時代の演奏家はけっこう個性的な人がたくさんいましたが、最近はグローバル化が進んで少なってしまいました。まあ、平均化が進んだのは東側の演奏家に限らないと思いますが。。この4番はかなりお薦めなのでいつか是非聴いてみてください。

東京ライヴ

ばけぺんさん、こんばんは
スヴェトラーノフさんは60年代にも録音されていたのですね。
東京ライヴの方は愛聴しておりました。爆演です(笑)。この人の場合、これ見よがしに盛り上げてやろうというイヤミがなく、真面目で好感が持てます。

sankichi1689さん、こんばんは。

こんばんは。コメントありがとうございました。

札幌も今日は寒いでしょうか?こちらは雪は降りませんでしたが、風が冷たくて寒い夜です。

はい、スヴェトラーノフは60年代に全集を録音してます。私が好きな「冬の日の幻想」もその時のシリーズなんです。
おー、東京ライブお持ちですか。そしてやはり爆演ですか(笑)!これはやはり手に入れなくてはなりませんね。でも、仰るとおりスヴェトラーノフの指揮は個性的であっても真面目で真摯なアプローチと感じます。良い指揮者でした。
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