R・コルサコフ「シェエラザード」 : オーマンディ

R0050087 (2)

レコード福袋に入っていたLPの中で一枚目として聴いたのがこのアルバムだったのだが、正直言うと最初に聴いた時にはあんまりピンと来なかった。オーマンディ/フィラデルフィア管の「シェエラザード」が悪いはずないと思って知らず知らずのうちにハードルが高くなっていたかもしれない。

その時、どのプレーヤーとカートリッジの組合せで聴いたかはっきり覚えていないのだが、感想を一言で言えば実に「地味」な演奏に聞こえた。だからピンと来なかった。だってオーマンディ/フィラデルフィア管の「シェエラザード」が地味だなんて予想しないから。

今日、久しぶりにもう一度このアルバムを聴いてみた。なんとなく今日はShureで聴いてみようと思ってORBEにレコードを乗せてみたところ、先日とはずいぶん違う印象である。金管に輝きが増してだいぶ音色が明るくなった。少し高音域が強調されたおかげでなんとなくもやもやしていた中低音も抜けが良くなったような気がする。全体的にこっちの方がバランスが良い。ようやくジャケット写真の美女に見合った演奏になった(笑)。

オーマンディはCBS時代の演奏をRCA時代にかなりの数、再録しているが、CBSとRCAでエンジニアの考え方が違うらしく、一般的にRCA時代の録音の方がおとなしく聞こえる。今までもなんとなくそう感じていたが、ほんの少し高音を強調するだけでずいぶん違って聞こえることがわかった。

まあ、こうやってカートリッジの特性で修正が効くレコードはまだマシである。オーマンディはデジタル時代の入り口で亡くなってしまったのでRCA時代の録音はつい最近までほとんどCD化されず、数少ないCDはマスタリングの出来が悪かった。RCAがソニーに買われたことでようやくまともな音のCDが出てきているので、今後、もっとたくさんリリースされるのを期待したい。
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

 LP時代に、私はオーマンディさんの録音のおかげで、多くの管弦楽曲を知り、そして楽しむことができました。このシェエラザードをはじめ、グリーグやビゼー、そしてロシアの作曲家の管弦楽曲……。
 私のLPは、ほとんどがCBS時代のもの、しかも廉価な日本版です。CBS時代とRCA時代とで録音の違いがあるとは知りませんでした。貴重な情報をありがとうございます。
 カートリッジによっても音の違いを楽しめる……これもまた、LPを楽しむ醍醐味の一つですね。楽しんでいるのが目に浮かぶようですよ。

バルビさん、こんばんは。

こんばんは。コメントありがとうございました。

僕もクラシック音楽を聴き始めた頃、ソニーの廉価盤、たしか1300円だったと思いますが、「オーマンディ音の饗宴」シリーズでたくさんの曲を覚えました。残念ながらたくさんあったはずのレコードはいつの間にか散逸してしまったのですが、もう一度聴いてみたいものばかりです。

CBSの録音はRCAに比べて録音レベルが高めで、そのためにヒスノイズも多めという印象ですが、オンマイクで楽器がダイレクトに聞こえる分、鮮明に感じます。あくまで限定的な経験に基づく個人的な見解ではありますが(笑)。とにかく今はレコードを聴くのが楽しいです。
プロフィール

ばけぺん

Author:ばけぺん

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
Since 3/28/2013
検索フォーム
リンク