ハイドン交響曲第94番「驚愕」、第103番「太鼓連打」 : コレギウム・アウレウム合奏団

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コレギウム・アウレウム合奏団と言えば、僕がクラシック音楽を聴き始めた頃には、当時まだ市民権を獲得していなかった古楽器の合奏でクラシックの名曲を颯爽と演奏して一世を風靡していた。この「驚愕」と「太鼓連打」というハイドンのメジャー交響曲の録音は79年、アナログ時代の末期に行われている。

このレコードをショップの棚で発見した時、まずはコレギウム・アウレウム合奏団の名前を見つけて懐かしい思いで一杯になった。そういえばこの合奏団の名前を聞かなくなってしまったのはいつ頃からだろうか。結成は63年、もともとはこのレコードの発売元であるドイツ・ハルモニア・ムンディのためのアンサンブルとして誕生したらしい。このレコードの録音のしばらく後にベートーヴェンの交響曲全集を完成しているから、その頃が最盛期だったのだろうか。

結成時にはそれこそ古楽器演奏の草分け的存在であったわけだが、コレギウム・アウレウム合奏団の演奏スタイルは、それ以降のもっと純粋で禁欲的なアプローチの古楽器演奏とはかなり趣を異にする。なーんて言っても、僕は当時、もちろん何にもわかっていなかったのだが、実に久しぶりにこのレコードでその演奏に触れて、そう思った。

でも、そのおかげでこの演奏、実に楽しいのである。失礼ながら、演奏史的には時代考証がおそらくいい加減、スコアもオリジナルにこだわっていないし、楽器編成も奏法も適宜作曲された時代以降の良いところを取り入れている。結果として骨と筋ばかりで血色の悪い演奏とは大違いの溌剌として生き生きとした演奏が展開されている。演奏芸術としてはこれで良いのではなかろうか?聴いて面白くないのではむしろハイドンに失礼である。だって、本来、ハイドンの音楽はとても楽しいものなのだから。これはとっても良い演奏だ。録音も良い。
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