武満徹「ノヴェンバーステップス」 : 小澤

ノヴェンバーステップス小澤

武満徹さんの「ノヴェンバーステップス」は小澤征爾さんの紹介でバーンスタインが武満さんの曲に興味を示したことをきっかけに、NYP125周年を記念する作品の委嘱を受けて作曲された名曲。小澤さんは初演の指揮者でもあり、初演後すぐに録音されたトロント響との演奏はこの曲の録音の中でも特別な意味を持つと思う。

初演後数年の間に数百回も演奏されたということなので、日本人作曲家に限らずとも現代音楽作品としては異例のメジャー曲と言えるのではなかろうか。尺八と琵琶を起用したスコアの斬新さもさることながら、レコードを聴いていると琵琶の鶴田錦史、尺八の横山勝也というソロ奏者の存在感が凄い。僕は和楽のことを全然知らないし、琵琶や尺八の演奏の上手い下手も正直わからないが、オーケストラをバックにあたかも二人の周りだけ異次元の世界のような独特の雰囲気を醸し出している。

このLPに続けて91年に録音された若杉弘さんと都響の演奏も聞いてみたのだが、ここでも同じ二人のソロパートの印象が強すぎてオーケストラが霞んでしまう。とても美しい演奏であるにもかかわらず。ちなみにネットで調べていたら琵琶の鶴田錦史さんは男装した女性だということがわかった。曲調同様、不思議な感じだ。
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