メンデルスゾーン交響曲第3番「スコットランド」 : マーク

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ペーター・マーク指揮ロンドン交響楽団の演奏するメンデルスゾーンの「スコットランド」交響曲はステレオ初期の頃から名盤の誉が高かったが、今まで一度も聴いたことがなかった。今回購入したのは同じLSOを指揮した「真夏の夜の夢」と組合せのタワーレコード限定盤。

この「スコットランド」の演奏は僕がずいぶん若い頃に読んだクラシックの名曲名盤の解説本で触れられていたと思うのだが、当時、ペーター・マークという名前を知らなかった僕の記憶になぜかすいぶん鮮明に残っている。今、この指揮者のことを調べてみるとモーツァルトとメンデルスゾーンのスペシャリストとして紹介されているので、きっとその時にもかなり熱烈な評価がなされていたのだろう。

実際、「スコットランド」を聴いてみると深々とした滋味に溢れた良い演奏である。マークは録音当時まだ40歳そこそこだから、まだ若手指揮者と言って良い。なるほど爽やかで颯爽としたフレージングなのだが、音楽が軽くならない。録音のせいか、オケのせいか、どちらかというと中低音が薄くハイ上がりで音そのものにはあまり厚みを感じないのにもかかわらずだ。きっとスコアの読みが深く音楽の構築力に優れているのだろう。

マークはこの素晴らしい「スコットランド」の録音を残した後ほどなくして、音楽ビジネスに嫌気がさして2年間香港で禅僧としての修業を積んだそうである。一通りの修業を終えて指揮者に戻った後年のマークの録音もぜひ聴きたくなる素晴らしい演奏だった。
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No title

 素晴らしい演奏のご紹介、嬉しく思います。これは、私の超愛聴盤です。このレコードの存在自体は昔から知ってはいたのですが、その当時は「スコットランド」交響曲の佳さが分からず、購入もしませんでした。この曲の美しさ・内容的な深さに魅了されるようになったのは、実はつい最近です。
 最初に、昔購入したアバドさん+ロンドン響の「スコットランド」を聴き、それまでほとんど聴かなかったこの曲にいっぺんに痺れました。そして評判の高かったマークさんの盤を買い、聴いてみたところ、演奏の深さが違うような気がしました。何度も何度も繰り返して聴きました。すると、じわじわとその演奏の情感溢れる表情が心に沁みました。これからもこの盤は、何度も何度も聴いていくのだと思います。

バルビさん、こんばんは。

こんばんは。コメントありがとうございました。返信が遅れまして申し訳ございません。

バルビさんのコメントを読んでこの演奏がますます素晴らしいものに思えてきました。「スコットランド」は派手さはありませんが、じわじわと心に響く良い曲ですよね。アバド/ロンドン響もとても良い演奏だと思いますが、仰るとおりマーク/ロンドン響の方が演奏に一段と深みがあると感じました。古い演奏ですが、いつまでも繰り返し聴くに足る名演だと思います。
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