ブルックナー交響曲第5番 : クナッパーツブッシュ 平林直哉復刻版

先日レビューしたクナッパーツブッシュ/VPOの演奏をオープンリールテープから復刻したCDを聴いた。ライナーノートを読む限り、LPやCDと同音源であるオープンリールテープの市販品からCD化したようだ。そもそもこれらすべての音源となっているオリジナルの磁気テープが劣化しているにもかかわらずこうした古いテープが劣化を免れているのがどういう理屈かわからないが、とにかく良い音で聴けるなら大歓迎だ。

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冒頭からかなり印象が違う。ヒスノイズはこちらの方が盛大である。僕はヒスノイズは特に気にしないので問題ないが、気にする人なら気になるレベルだろう。先日のCDではここまでのヒスノイズは聞こえなかったが、ノイズリダクションの分CD化で失われた音もあるに違いない。

もう一つ違いを感じるのは低音の量。こちらの方がかなり下に厚い感じだ。かまぼこ型というよりもピラミッド型の印象である。聴いていると多少ワウフラッターがある。特に第一楽章序盤。最初のうちは金管の音も詰まっていてあまり良い音と感じなかったが、不思議なことに楽章が進むにつれ抜けがよくなる。

あくまで1956年の録音である以上、最新録音のように鮮明に聴こえるわけではないが、国内版CD(デッカ)よりもふくよかな音で好ましい。どちらを買うか一枚選ぶならこちらの方がお薦めだ。

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