ブルックナー交響曲第3番 : シャイー

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5番に続いてシャイーの3番を聴いたみたところ、5番にも増して良い演奏だった。こちらはコンセルトヘボウではなくベルリン放送響との演奏である。ベルリン放送響というと東西あってややこしいがその昔はRIASと呼ばれていた西側のオーケストラ。考えてみればこの演奏が録音された頃、というかシャイーが音楽監督時代はまだ東西ドイツが統一されていない時期である。壁が崩壊したのはずいぶん前に感じるが、不思議なことにクラシックレコードの場合、85年録音というとかなり最近のことに感じる。

まだ2曲聴いただけ、コンセルトヘボウとベルリン放送響をそれぞれ1曲ずつ聴いただけなので結論めいたことを言うのはあまりにも性急とは思いつつ、少なくともこの2曲だけを比較するとベルリン放送響との演奏の方が充実している。先に書いたとおり5番が悪いのではなく、この3番に聴くオーケストラの盛り上がり、アンサンブルの精度、さらにはホールの違いによると思うが録音の鮮明さ、どれを取ってもベルリン放送響とのコンビの方が良い。オーケストラのネームバリューというかブランド力で言えばコンセルトヘボウが上だと思うのだが、意外と言えば意外な結果である。

3番においてもシャイーのアプローチは至極真っ当なもので、全曲通して聴いてみてもどの楽章のどの部分が特に印象に残ったといった局地的な感動はない。じゃあ、退屈かと言うとそんなこともない。聴いている間ずっと3番って良い曲だなあと思い続けられるような演奏なのである。ヨッフムとかヴァントとか、あるいは朝比奈さんのような、どこか武骨で風格ある演奏とは違って、言ってみればすごくユニバーサルな演奏だ。録音は凄く良い。
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リッカルド・シャイー、聴いてみたいです(^^)

リッカルド・シャイー、どこかで聞いた名前だと思っていたらガーシュウィンのラプソディ・イン・ブルーのCDを持っていました。完全に忘れてました。(汗)
ばけぺんさんの記事を読んで、俄然シャイーに興味が湧いてきましたねぇ。ナクソスも図書館にも3番と5番がなかったのですが4番と9番がありました。無事予約完了です。楽しみです。

こんばんは

記事を楽しみにしています。というのはこのセット安くて、いい演奏だろうと思い注目していたからです。二つのオケで録音というのもその違いに興味をそそられます。ばけぺんさんの感じ方も参考になります。
それと80年代って最近に感じます、私も(笑)

akifuyu102さん、こんばんは。

こんばんは。コメントありがとうございました。

シャイーのラプソディ・イン・ブルーありましたね。確か有名なジャズミュージシャンと共演したのでは?そちらにも興味湧きます。

記事を読んでCDを借りていただくとなると光栄ですが、お耳に合うかどうかちょっと心配です(笑)。なんとなく4番は大丈夫そうですが、このアプローチだと9番はどうなるのかなぁ。なんにしてもお楽しみいただければ幸いです。

sankichi1689さん、こんばんは。

こんばんは。コメントありがとうございました。

記事を楽しみにしていただけるのはとても嬉しいです。この全集、3千円台で買えるのお買い得だと思います。僕はブルックナー全集買っても結局、2番までは全然聞かないんですけど、まあ、昔々なら二枚組みの値段ですから。

ドホナーニとショルティに違和感ないsankichi1689さんならきっと気に入られるのではないかと思いました。
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