マーラー交響曲第9番 : バーンスタイン

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マーラーの交響曲の中で9番が一番好きなので、この曲についてはもう何度も取り上げているが、その中で以前記述したことを今日は修正したい。

バーンスタインの9番にはNYP、BPO、ACO、IPOと4種類の録音がある。その中で一番最近リリースされたイスラエル・フィルとのライブ録音を聴いた時に書いた記事の中で、有名なBPOとのライブ盤を一言で言えば「イマイチ」と書いたのだが、今日、限定盤として販売されているSACDバージョンを聴いたところ、印象がガラッと変わってしまった。

まず、このバージョン、おそらく今までとは違うマスタリングだと思う。もちろん、SACDなのでDSD化されているが、それより重要なのは従来盤に比較してはるかにライブ感がそのまま収録されている点である。冒頭から聴衆ノイズのレベルが高い。一方、楽器の音は手持ちのCDに比べてダイレクト感が減っている。CDの編集の時にはオーケストラの音圧を高めて相対的に聴衆ノイズを減らしていたのだろうか。また、従来のCDでも聞こえたバーンスタインの声がより鮮明に聞こえる。それはオケに対する指示に聞こえることもあるし、ここ一番という時に唸り声だったり、あるいはメロディを口ずさむような声だったりいろいろだが、CDの時より存在感が大きい。

結果的に、このSACDからはバーンスタインとBPOの世紀の一期一会という雰囲気がビンビンと伝わってきた。不思議なもので、ノイズが多いにも関わらず、こちらの方がずっと演奏に没頭できるし、第一楽章からこんなに緊張感漲る演奏だったかと驚く。結構退屈してしまうことの多い中間楽章も手を変え品を変え変幻自在の音楽だし、何と言っても最高なのは最終楽章。バーンスタインの唸り声に続いて弦楽器が総奏するところなんてまさに鳥肌が立つ。確かにこれは良い演奏だ。
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