Spendor SP2/3 (1)

ELACのB5を試してみたと先日書いたが、すでに手元にない。なぜならそもそも自分用に購入したのではないから(笑)。代わりに今、僕の部屋にはスペンドールのSP2/3というスピーカーが鎮座している。

QUADのESL、ApogeeのStageと平面型スピーカーを使ってきたが、ほぼ一年ぶりに四角いスピーカーに戻った。なぜか無性にイギリスの、それもBBCモニター系統のスピーカーを試してみたくなったのだ。一口にBBCモニターと言ってもたくさんあって、その中ではLS3/5aがすごく有名みたいだ。多数のメーカーによってこの型番のスピーカーが製造され、現在も販売されている。だから最初はそれを探していたのだが、その途中でこのスピーカーに巡り合った。

SP2/3はLS3/5aに比べるとユニットサイズが大きいし、片や密閉型、こちらはバスレフである。こちらの起源はBC2というスピーカーで、その原型がLS3/6という型番のBBCモニターと双子の関係にあるBC1。当初の目標とはちょっと違ってしまったが、今となっては懐かしい感じの直方体木製キャビネットに収められた2Wayスピーカーという点は変わらない。大きくくくれば同じような系譜に違いないと思ってこっちにしてみた。それに何と言ってもこのスピーカー、長年の使用に伴うキャビネットの傷のおかげでとても安かったのである。

DSC_9553 (2)
到着した実機は告知通りキャビネットは傷だらけだった。サランネットも少々汚れている。想像するにここ最近は使用されずに物置か押し入れで眠っていた感じである。幸い、ユニットは綺麗だ。

Apogeeを部屋の隅に移動して早速繋いでみた。ちなみにスタンドはハミレックス製の普及品である。スタンド天板に直接載せると振動で音が鈍りそうだったので、マグネシウム製のスパイクとスパイク受けを対にして3点で支えている。

さて、どんな音がするのだろうか。現行品であるSP2/3R2についてメーカーサイトにはこう書いてある。

デザインや細部にわたるオーディオへの妥協を捨てSP2/3R2は絹のような柔らかいニュートラルなサウンドを体現します。 それは世界中の音楽愛好家を注目させたSP1/2で親しまれてきたサウンドです。 すべてのスペンドールモデルと同様、SP2/3R2の魅力は音楽体験の価値を損ない聴く人を疲れさせるような無用の歪みや音色変化、 位相の不整合等の好ましくない要素を完璧に排除していることです。

僕は「絹のような柔らかいニュートラルなサウンド」という表現からソフトでロンドンの霧のようなウエットな音を想像したのだが、皆さんはどう思われるであろうか?

果たして繋ぎなおして最初に出てきた音はまず爆音だった(笑)。Stageを聴いている時にはぜんぜん気づかなかったのだが、能率が全然違う。Stageは86dB、SP2/3は88dBとあるが2dBの違いとは到底思えない。ボリュームを絞って僕にとっての通常の音量にしてみるとSP2/3はかなりハイ上がりに聞こえる。比較すると最低音部分はないに等しい。Stageからは非常にたっぷりとした低音が出ていたことがわかった。

キャビネットもウーファーユニットもはるかに小さいB5からびっくりするほどの低音が出ていたのと比べてSP2/3の低音はタイトである。バスレフであることをあまり感じさせない。中高音は「絹のような柔らかい」という表現から想像した音と違って思いのほか強い音がする。位相をいじった録音を聴くとスピーカーの外側からきちんと音が聞こえてくる。レコードを聴いているとたまにスクラッチノイズが真後ろから聞こえたりする。なるほど、総じて、もともとスタジオモニター用途であることに合点が行く正確な音である。

なにせしばらく使われていなかったスピーカーなのでこれから聴きこんでいくと印象も変わるかもしれない。事実、聴き始めたときに比べて低音も心なしか出るようになったきた。(もしかしたら早速耳が馴れたせいかもしれない。。) なので、しばらくしたら再度インプレッションを書いてみようと思うが、現段階で一つはっきりわかったのは、この部屋にこれ以上のサイズのスピーカーは要らないということである。
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能率

ばけぺんさん こんばんは。

ESLやアポジーは意外と?シッカリ低音出しますよね。

能率の高低で音の表現も違って聴こえます。 自作の60年代のユニットを付けた手作りスピーカーは96dBぐらいあります。勢いはあるのですが低域が全然出ない(笑) 私のオーディオの師匠に笑われてしまいました。

勢いよく前に出る音だから低音も何となく出てそうな印象を持ったのですが これは拍子抜けしました。

ばけぺんさんのスペンドールはおそらく こなれて来ると十分低い音も出ると思いますよ。

エラックのSPはご自宅用では無かったのですね(^_^;)

キタサン、こんばんは。

こんばんは。コメントありがとうございました。

そうなんです。ESLもアポジーも言われているより低音は豊かです。アポジーはESLに比べても多めです。なるほど能率が高いと低域成分は少なめに聞こえるんですね。中高域の強さでなおさらお低音域が少なめに聞こえるのかもしれません。

僕が買ったスピーカーはたぶん長らく使われていなかったので、ウーファーのエッジやダンパーが固くなっているのかもしれません。聴いているうちに(勘違い以上に)低音が出始めているようにも感じます。

> エラックのSPはご自宅用では無かったのですね(^_^;)
はい、輸入を代行しました。届いたところで無事の確認を兼ねてちょっと聴いてみたというのが実態です。いずれにしてもB5の出来の良さには驚きました。音はともかくサイズはB5の方が望ましいくらいです。
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