ベルリオーズ「幻想交響曲」 : カラヤン

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「幻想交響曲」はクラシックを聴き始めた頃からずっと好きな曲の一つなので、今までいろいろな指揮者/オーケストラの演奏を聴いたにもかかわらずカラヤン/BPOの演奏は最近まで聴くことがなかった。おそらく洗練されすぎて狂気が足りないだろうと先入観を持っていた。

カラヤンが70年代にDGに残した録音をまとめたボックスセットも購入以来あまり聞いていなかった。CDを整理した際、分厚い解説ブックレットだけを外箱に残し、CDを収めた内箱を取り出してストッカーに入れた。こうすれば俄然CDにアクセスしやすい。今日、何か聴こうと物色する中で見つけたのがこの「幻想交響曲」。74年録音なのでカラヤン/BPO絶頂期と言って良いと思う。

冒頭から極端と言っていいほど強弱に大きなダイナミクスをつけて演奏が進む。弱音は本当に小さく、低弦の胴鳴りがする最強音部とのコントラストは凄い。勝手な思い込みに反し、洗練されているどころか粗野一歩手前の迫力を聞かせてくれる。いやはや想像していたよりもずっとエキサイティングで面白い演奏である。BPOだから技術的には万全だが、この演奏に聴くカラヤンは仮に表面に小さい瑕があっても気にも留めなそうである。それよりも全体を貫く勢いを大切にしている。

すべての楽章が気に入ったが、特に第4楽章、終楽章は良い。第4楽章のマーチはトランペット群がやたらと陽気で、それが狂気を漂わせる。終楽章の鐘は録音上、はっきりと合成であることがわかるが、音色は曲調に実によく合っている。フィナーレも快演だ。
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 私も、今では幻想交響曲は、大好きな曲の一つになっています。まず最初に優雅な第二楽章が気に入りました。そして豪快な行進曲、第4楽章。この二つの楽章は繰り返して聴きました。そのうちに、第一楽章に表れる「固定楽想」がどの楽章にも使われる「しかけ」や、この曲の成立理由等から、どの楽章も本当に興味が尽きず、年来の愛聴曲になりました。
 カラヤンの演奏は所有していないので、記事を読ませていただき、すごく聴きたくなりました。佳いCDの紹介、ありがとうございます。

カラヤンは74年にも録音していたのですね。

ばけぺんさん、こんばんは。
「幻想交響曲」いい曲ですね~。全楽章、退屈するところなど全くなく、いつ聴いても感銘を受けます。私もカラヤン/BPOのCDを持っていますが64年の録音でして、第5楽章の鐘の音程がオケと合っておらず、その箇所だけは最悪です。最近ではムーティ/CSOがお気に入りですが、カラヤンの74年録音盤も聴いてみたくなりました(^^)。

バルビさん、こんばんは。

こんばんは。コメントありがとうございました。返信が遅くなって申し訳ございません。

「幻想交響曲」、僕はまず4楽章が好きになりました。ドラムと金管が活躍する音楽が好きなんです。2楽章と言えばコルネットが入っているバージョンがあって、一時、コルネット入りの演奏を探しました。

そんなふうにしていろいろな演奏を聴き比べるようになったのですが、カラヤン盤にたどり着くまでにすいぶん時間がかかっちゃいました。正直、それほど期待せずに聴きだしたのですが、なかなかの力演だと思います。機会があればぜひお聴きください。

akifuyu102さん、こんばんは。

こんばんは。コメントありがとうございました。返信が遅くなりまして申し訳ございません。

はい、「幻想交響曲」、大好きです。おっしゃる通り全楽章通して退屈しない名作だと思います。

僕はカラヤン/BPOに64年の録音があることを知りませんでした。鐘の音程がオケと合っていないというのは残念ですね。合成する過程で何か手違いでもあったのでしょうか??

ムーティ/CSOというと新しい録音ですね。ムーティはCSOとは自分の好きな曲の録音しかしないらしいので、期待できそうです。そちらも聞いてみたいと思います!
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