ストラヴィンスキー「春の祭典」 : ロト

ロトストラヴィンスキー

「春の祭典」を初演当時の楽器と奏法で再現したというロト/レ・シエクルの録音。2014年度のレコード・アカデミー賞を受賞している。そもそもストラヴィンスキーの作品が初演時には現在と異なる楽器を想定していたという事実が驚きだった。考えてみれば確かにすでに100年以上前の出来事ではあるが、ちょうど中間に当たる60年代の演奏は楽器も奏法も現在とさほど変わらないような気がする。管弦楽はどこかで歩みを止めてしまったのだろうか。

この演奏、最初に知ったのはakifuyu102さんのサイト(「音楽いろいろ鑑賞日記」)だったと思うのだが、遅ればせながらCDを入手。HMVのサイトを見ると最初のファゴットから驚愕なんて書いてあるもんだから、どれだけ違うのだろうと思って聴きだしたのだが、出てきた音は期待過剰で肩透かし。響きが素朴な感じはするものの極端な違いはない。聴き続けていくとなるほど管楽器も弦楽器も響きが透明で全体に軽やか。「春の祭典」に少し「プルチネルラ」をブレンドしましたみたいな感じ。

映像を見れば印象もずいぶん違うが、この録音、そうした違いを楽しむよりもロト/レ・シエクルの演奏そのものが実に素晴らしい。管楽器はところどころスコア通りに吹くこと自体難しそうに聞こえるが、快速なパッセージ見事にこなしているし、ノン・ヴィヴラートの弦はモダン楽器以上に妖しい雰囲気を醸し出している。ライブ録音だけに全体を通じてスリリングな緊張感が漲っていて全曲あっという間である。とても良い演奏。
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YouTubeにこのライブ映像がありますよ!

ばけぺんさん、おはようございます。
レ・シエクルの演奏、ホント素晴らしいですね。
このCDのライヴ映像がYouTubeにあります。良かったら見て下さい。
奏者ひとりひとりが真剣に演奏に臨んでいる姿にもきっと感動されることと思います。
http://blog.livedoor.jp/akifuyu102/blog-entry-391.html

偶然ですね

ばけぺんさん、おはようございます
私も同じものを聴いていました^^
「管楽器も弦楽器も響きが透明で全体に軽やか」ですよね。私もそう感じました!

akifuyu102さん、こんにちは。

こんにちは。コメントありがとうございました。

大変素晴らしい演奏ですね。「春の祭典」も良いと思ったのですが、個人的には併録されている「ペトルーシュカ」にはさらに感銘を受けました。ロトさんもレ・シエクルも全然知らなかったのですが、いやはや凄いです。

ライブ映像、ブログでご紹介されていたので以前、拝見させていただきました。映像があるとなおさら感動しますね!良い演奏を紹介いただきましてありがとうございます。

sankichi1689さん、こんにちは。

こんにちは。コメントありがとうござあいました。

おお、それはまた奇遇ですね!でも、以前もそんなことがあったような。嗜好が似ているのでしょうか?

こういう演奏を聴くと古楽器演奏も時間を経てだんだん変わってきたような気がします。学究的でガリガリの演奏が減って純粋に聴いて楽しい演奏が増えてきましたね。
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