Dynaudio Focus 260

ディナウディオはデンマークのスピーカー専業メーカーだが、いつの間にか中国資本に買収されていた。中国の資本力恐るべしであるが、この高名なスピーカーメーカーの買収額は約50億円くらい。う~ん、意外と安いような気もする。このところ本格的なワイヤレススピーカーを登場させたり、エントリーレンジのスピーカーの種類が増えたりと積極的な販売戦略を取っていると思っていたのだが、実のところ経営は苦しかったのだろうか。。

Focusシリーズはディナウディオの中堅どころを支えるシリーズだったが、最近、アクティブシリーズが登場してパッシブラインはすべて販売中止になった。日本ではスタジオユース以外アクティブスピーカーのニーズがほぼないようだが、欧米メーカーからは意外と多くのアクティブスピーカーが販売されている。シリーズを整理してパッシブとアクティブの2系統で展開するのはそれなりに合理性があるのだろう。

とにかくディスコンになって後継モデルが不人気なアクティブスピーカーになった結果、日本では旧Focusシリーズの在庫は割と高めの価格で売られていたがヨーロッパでは事情が異なるらしく、何度か買い物をしているイギリスのショップでは新品在庫が叩き売られていた。今回、Focus 260のピアノブラックモデルを購入したが、完全新品が関税送料込みで日本における定価の3分の1くらいだった。

Focus 260は17㎝ウーファー×2+トゥイーターの2ウェイ。幅20cm奥行き30cm高さがほぼ1mというスリムなトールボーイで重さも20㎏とハンドリングしやすいサイズ。リアバスレフでバスレフポートは一つ、ディナウディオらしいシングルワイヤリングである。これまたディナウディオらしく見た目は実に普通。エンクロージャーは角を落として後ろも絞られているが、見せ方が慎ましいのでぱっと目には単純な直方体に見える。

部屋に置いてみるとサイズ的には今までのスピーカーの中でベストマッチングである。スリムで奥行きが浅いので邪魔にならない。一昔前のディナウディオは鳴らしづらいというのが定評でアンプを選ぶスピーカーとして知られていたが、このところのモデルはそんなに気難しくないようだ。真空管アンプでも低音がボンつくこともなく普通に鳴る。

久しぶりに自分の部屋でディナウディオのスピーカーを聴いてみるとやはりその完成度の高さに驚く。とにかく音離れが良くてスピーカーが鳴っているように感じない。2本のスピーカーを結んだ線の後方に仮想のステージが展開する。17㎝径のウーファーは小さく見えるが低音は‐3㏈で32Hzという優秀なスペックだし、実際必要十分な量感がある。それでいて切れがいいのだから文句のつけようがない。鳴らしこめばもっと良い音になるだろう。
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No title

こんばんは。
最近スピーカーメーカーの買収って多いんですね。
B&Wも、これはアメリカの会社でしたっけ?トップブランドというだけでは厳しいのでしょうかね?
中国市場を意識したところがあるのかもしれませんね。
ディナウディオは縁がなく残念ながら聴いたことがありません。

こんばんは。

七味とうがらしさん、こんばんは。コメントありがとうございました。

B&Wの場合は、報道によれば、ご自身がオーディオファイルのベンチャーキャピタリストが自分が夢見るAVシステムを完成するために買収したそうです。そのまま受け取れば投資家と企業の思惑が合致したということなので、前向きな話なのかもしれません。ちなみにこの人はアメフトの49ersのオーナーです。中国系米国人だと思います。

> ディナウディオは縁がなく残念ながら聴いたことがありません。
音色と音の出方の好みによると思いますが、ディナウディオはとてもハイレベルな音を出すスピーカーだと思います。見た目が変哲ないので値段が高く感じますが、実際の性能対価格比はとても良いかと。
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