ラヴェル「ボレロ」 : マータ

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今日は午後いっぱい予定されていた会議が午前中になって急に延期になったおかげでずいぶん早く帰宅することができた。帰りがけにいつもの「レコード社」に寄ったところ新入荷の棚にこのレコードを発見。エドゥアルド・マータ、ちょっと懐かしい名前である。

メキシコ出身のマータは77年にダラス交響楽団の音楽監督になった。古くはドラティが音楽監督を務めたダラス交響楽団はそれまで少なくとも日本では無名に近かったと思うが、マータが音楽監督になってRCAに録音を始めるとともに来日して知名度を高め、デジタル録音草創期にはけっこうたくさんの録音をリリースしたと思う。ちょうど僕はその頃クラシック音楽を聴き始めたのでこの人の名前は(メータに似ていることもあって)よく見聞きした。

ジャケット中央上部に誇らしげな「Digital」の表示、帯にも繰り返しデジタルを訴求するあたり、時代を感じる。A面いっぱいに15分弱のボレロを収録しているおかげか、確かにダイナミックレンジが広く、歯切れの良い録音である。曲と相まって生理的快感を感じる。同じ中南米出身のバティスに比べマータはスマートで洗練されていると言われるが、録音時若干38歳の若武者が聴かせるラヴェルは推進力も十分、勢い良くフィナーレまで連れて行ってくれる。B面の2曲も含め、なかなか熱い演奏だ。

93年にダラス響の音楽監督を降りたマータは95年に自ら操縦する飛行機の事故で他界してしまった。ラテンアメリカ出身の世界的指揮者は数少ないのでその早逝が惜しい。
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No title

レコード社は神保町の富士レコード社でしょうか?
マータのRCA録音はなかなか良い演奏が揃ってますよね。
マータのラヴェルはCDで探しているのですが良い出物に巡り合っていません。
カルミナブラーナと展覧会を持っています。
録音もアナログ後期はぱっとしなかったRCAですがデジタル初期にしては上手く録音されていると感じています。その後、またぱっとしなくなっちゃうんですケド。

こんばんは。

七味とうがらしさん、こんばんは。コメントありがとうございました。

はい、そうです。神保町のレコード社です。会社の近くなんです。

僕はマータのアルバム、買ったのは今回が初めてです。はるか昔、FMで聴いたことがあって、それ以来の体験でした。中古レコードを見かけたのも今回、初めてなのですが、聴いてみて良かったので次に見つけたらまた買ってみようと思います。

仰るとおり、RCAの録音はあんまりパッとしないものが多いですね。オーマンディの最後の方はそれでかなり損をしていると思います。そんな中、このレコードの録音は悪くないと思いました。
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