マーラー交響曲第9番 : マゼール

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マゼール/フィルハーモニア管によるマーラー・チクルスのCD第3弾の中で一番の期待はこの9番だったが、先に超スローテンポの7番を聴いてしまってしばらく胃もたれ状態。今日は連休で体調も悪くないので思い切って聴いてみた(笑)。

ウィーン・フィルとの演奏も決して速いテンポではなかったが、それに比べても実にスローテンポである。フレーズ一つ一つため息をつきながら演奏しているかのごとくだ。第1楽章は推進力不足で今にも止まりそうな、そんな感じで幕開けしてそのまま最後まで進む。第1楽章が35分48秒。聴く方もなかなかしんどい。

長大な第1楽章に続く第2楽章は突然現実に戻されたがごとく常識的なテンポで始まる。実際は16分近くかかるので遅い方だが、前の楽章とのコントラストでかなり速く感じる。とりたてて言うことのない普通の演奏なのにすっきりと鮮やかに聴こえる。第3楽章はオーケストラの妙技と緩急自在のコントロールが面白い。

ウィーン・フィルとの演奏は良い演奏だが、僕は終楽章があまり気に入らなかった。この演奏、ここまでのテンポ、この細部への集中力を聴いて一番期待したのが終楽章である。そして、その期待は見事に叶えられた。30分近くかかるテンポ面を除けば、風変わりなところはまったくない。切々と惜別の音楽が奏でられるのみであり、それがとても良い。95分間、聴いた甲斐があった。
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No title

こんばんは。
聴かれましたね9番。多分、史上最遅ではないかと。超ド級の遅さにもかかわらず音楽の流れは自然で、ネチっこさのない、サラリとした風合い。亡くなってもう2年。不思議な指揮者でした。

多少、疲れました(笑)。

七味とうがらしさん、こんばんは。コメントありがとうございました。

いやあ、タイトルどおり最後まで聴くのがしんどい演奏でした(笑)。90分近い演奏はあると思いますが、95分と言うのは仰るとおり最も遅いかもしれませんね。

このスピードで息切れしないフィルハーモニア管には脱帽です。確かにこのテンポにもかかわらず音楽の流れは自然ですね。そこはバーンスタインの行き方とまた違ったマゼール晩年特有のスタイルです。返す返す亡くなってしまったのが残念です。
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