ショスタコーヴィチ交響曲第7番 : ペトレンコ

ペトレンコレニングラード

連休明けから鹿児島出張に出かけていたのだが、火曜日、水曜日とも夕方になるともの凄い雨が降るのにびっくり。たった二日滞在してたまたまのことではあろうが、それにしても雨粒の大きな盛大な雨であった。あまりの雨の勢いに空港の地上作業ができず着陸した飛行機の中で10分くらい待機したし、タクシーを降りてホテルの玄関まで歩道を10歩分横切っただけでびしょ濡れである。。まさにスコール。さすが南国である。

そんなこんなで先ほど帰宅したところ、週末に買ったCDが届いていた。ちょっとした熱病状態で、性懲りもなく「レニングラード」を追加で購入。買ったのはヴァシリー・ペトレンコががロイヤル・リヴァプール・フィルを指揮した一枚。実は、このコンビがショスタコーヴィチの交響曲全集録音を行っていることは今回知った。そもそも正直に言うと次期ベルリン・フィルの音楽監督に選ばれたキリル・ペトレンコの録音と勘違いして買ったのである。ヴァシリー・ペトレンコはロイヤル・リヴァプール・フィルの首席指揮者で、別人であった。

とにかく演奏を聴いてみる。冒頭、ちょっと意外なほどゆっくりとしたテンポで始まる。弦楽器はたっぷりとレガートがかかっている。そのままじっくりと進行するが、この人の指揮はものすごく見通しが良いというのが最初の印象である。楽器間のバランスを丁寧に描き分けているのは見事。そのせいかマーチが進んで音量が上がっていってもちっともうるさくならない。音楽の盛り上がりとともにテンポが上がっていくが荒っぽいところは微塵もない。すごいコントロールである。コントロールが効きすぎてコンドラシンの演奏にある暴力的な部分がすっぱりと欠落しているので迫力だけを比較したら今一歩だが、もともとそっちに向かっている演奏ではない。第3楽章は透き通るような弦楽器が素晴らしい効果を上げている。終楽章のフィナーレは少々ゆっくり過ぎるかと思わなくはないが、長大な曲を締めくくるにふさわしい大きな盛り上がりを見せて終わる。勘違いから聴いてみたものの、とても良い演奏であった。

それにしてもこのCDに聴くオーケストラの響きの良さといったらない。このオケの本拠地は音響の良さで有名らしいが、そのメリットを最大限活用した演奏であり録音である。
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No title

こんばんは。
こちらは今日、梅雨明けでした。
ペトレンコのショスタコはどれもかなりの高水準。共産主義?スターリニズム?ってな感じでクールに決めてくれます。ハイティンクの全集が完成した頃を思い出します。この全集を聴いて、ショスタコの音楽は作曲者の思想とか心情を抉り出すような演奏をする時代ではなくなった、と感じてしまいました。コンドラシンやムラヴィンスキーなどのアツい演奏を知る者にはちょっと寂しい気もしますね。

七味とうがらしさん、こんばんは。

こんばんは、コメントありがとうございました。

新潟も梅雨明けですか!関東は今日も雨で、最近、天気悪いです。

ペトレンコのショスタコーヴィチ、ご存じなんですね。僕は初めて聴きましたが、さすが全集を録音するだけあって、自信にあふれた演奏と感じました。おっしゃるとおり、音楽に直接関係ない思想や哲学的な部分抜き、純粋にスコアから音楽を再現しましたという感じで逆に個性的な演奏と感じました。

ハイティンクはそれまでの旧ソ連系指揮者が築いた流れに良くも悪くも一石を投じてくれましたね。最近のレコ芸でハイティンクの全集が世界遺産CDに選ばれていましたが、歴史的意味を考えるとそれも一理あるかなと思いました。
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