ラヴェル ラ・ヴァルス : ブーレーズ

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ブーレーズが66年から20年間の間にコロンビアに残した計67枚ものCDをまとめたボックスセット。入手してから特定の作曲家の演奏ばかり繰り返し聴いているので、すべてを聴き終わるのはいつになることやら。。しかし、こうして並べてみるとこの期間、ブーレーズが録音を残した作曲家はかなり偏っていることに改めて気づく。20世紀以降の曲が多く、ストラヴィンスキー、ドビュッシー、ラヴェルといったメジャーな作曲家と並んで自作を含めた現代音楽がたくさん含まれている一方、古典派、ロマン派の録音は非常に少ない。こうした録音が商業的によく成立したなと思う。それにしてもNYPとの定期公演はどんな感じだったのだろう。

コロンビア/ソニー時代のブーレーズと聞いて何を思い浮かべるかと言うと、僕はやっぱりクリーブランド管との「春の祭典」が一番に来るのだが、それ以外の演奏では一連のラヴェルが好きだ。ブーレーズはDGに移籍後、ラヴェルの曲をほとんど(すべて?)再録音しているので、本人はNYPとの演奏にやり残した感があったのかもしれないが、個人的には大家の貫禄みたいなものを感じる新録音より旧録音の方が好きである。

ラ・ヴァルスはワルツを称賛するという趣旨で作曲され、実際、終始3拍子で書かれているが、冒頭のもやもやとしたところから主題が顔を出してしばらくそれらしいメロディが続いた後は変幻自在なオーケストレーションのおかげで目まぐるしく表情が変わるので、初めて聴いた時にはぜんぜんワルツらしく感じなかった。その時聴いた演奏がこのブーレーズ盤である。それ以来、いろんな指揮者の「ラ・ヴァルス」を聞いたが、三つ子の魂百まででこれ以上のお気に入りには出会えていない。特に終盤の進め方はこの演奏が一番しっくりくる。

NYP時代のラヴェル録音は曲によって良かったり悪かったりかなり印象が異なる。「ラ・ヴァルス」は抜けがイマイチなもののまあまあ許せるレベルである。
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