ショスタコーヴィチ交響曲第5番 : プレヴィン

交響曲第4番とセットになっている交響曲第5番「革命」を聴いた。

この演奏もシカゴ響との演奏である。録音も同じく1977年。「革命」はたぶんショスタコーヴィチの交響曲の中で最も有名かつ人気がある曲だろう。CDの選択肢も多い。

この曲を最初に聴いたのはバーンスタイン/NYPの演奏だった。この両者の録音は二種類あるが僕が聴いたのはたしか79年の東京ライブの方だ。古いスタジオ録音の方は未だに聴いたことがない。SONYから発売されているこの録音はLPのジャケットが強烈な印象を与えるデザインで、当時、高校生だった僕はジャケットに惹きつけられて作曲家も曲も知らないまま小遣いを貯めてLPを買った。

ご存知のとおり、この曲は4楽章通してキャッチーなメロディに満ち溢れているので聴いてすぐ好きになった。しかしマーラーの交響曲とは違い、この曲については、いろんな演奏を比較してみようという気持ちにはならなかった。バーンスタインの演奏が素晴らしいものだったこともある。すっかり満足していたのだ。

初めて実演を聴いたのは21世紀に入ってからだ。聴いた場所はカーネギーホール。指揮は小澤征爾であったが、オケに自信がない。サイトウキネンだったかNYPだったか、はたまた、ボストン響だったかなあ。。。いい加減な記憶だが、一つだけはっきり覚えているのは最終楽章が気に入らなかったことだ。途中でペースをぐっと落としたからだ。

ということで前置きが長くなってしまったが、この曲のスコアにはどうやら問題があるらしく、終楽章で途中から終盤にかけてぐっとテンポを落として重々しくコーダに至る演奏と、最初から最後まで快速で通す演奏と二パターンあり、印象が著しく異なるのだ。

バーンスタインは後者のパターン。それも極端に早い後者のパターンだ。この演奏が刷り込みになっているせいか、僕は前者のパターンの演奏は好きになれない。

この曲の演奏のスタンダードの一つであろうムラヴィンスキーが典型的な前者のパターン。その影響もあるのか、テンポを落とす方が多数派っぽい。例えば、ちょっと前にBPOデビューした際の佐渡裕の演奏も前者だったし、朝比奈もバルシャイもちょっとマイナーなところではスクロバチェフスキも前者だ。

さて、プレヴィンはどうかとドキドキしながら聴いてみた。第一楽章から第三楽章まではとても良い感じである。緩いとは言わないが、カミソリのような鋭い演奏ではない。「革命」なんていうタイトルにはあまり合っていないものの、プレヴィンらしい聴かせ上手な演奏だ。シカゴ響ももちろん巧い。

そして終楽章。くだんの場所で少し息をつくもののテンポそのものはほとんど落ちない。おー、久しぶりに当たりの演奏である!

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