ショスタコーヴィチ交響曲第7番 : ゲルギエフ

レニングラードゲルギエフ

お次の「レニングラード」はゲルギエフ/マリインスキー劇場管弦楽団+ロッテルダム・フィルによるライブ録音。ゲルギエフは2012年にもマリインスキー劇場管弦楽団単独で「レニングラード」を録音している。ゲルギエフのマーラー交響曲全集を持っているのだが、個人的には、どの曲を聴いても良いような悪いような、といった感じで、判然としない。以前、「春の祭典」をその評価の高さに惹かれて買った時にも正直、イマイチ感動できなかった。同じくロシア人で、やはり西側で評価の高いヤンソンス同様、真価を理解できていない指揮者の一人である。

と言いながら、ゲルギエフの「レニングラード」には結構期待していた。この人はこういう大きな曲の扱いが上手そうだし、歌劇場で仕事しているだけあって語り上手である。物語性が強い「レニングラード」にはうってつけなのではなかろうか。

さっそく、聴き始めてみると想像以上にさっぱりとして颯爽とした進め方だ。この辺、同じ大曲であるマーラーの3番と似たものを感じる。普通の音量で聴き始めたが、太鼓が始まる当たり音が相当小さい。ゲルギエフの他の録音にもあるのだが、ダイナミックレンジが広すぎて音量調整が難しい。案の定、ここでボリューム上げるのを我慢しないと、最後は大変なことになる。しかし、このボレロ風の部分は打楽器が効いていて生理的快感を覚える演奏である。つかみはOKである。

第三楽章はこれでもかと言わんばかりの悲劇的な演奏を想像していたのだが、案に反して少し速めのテンポでぶっきらぼうにそっけなく始まる。音楽の進行とともにだんだん熱を帯びてくるのだが、全体として覚めた表現である。想像と違ったが悲壮感は十分漂う。終楽章は一転してかなりのスローテンポだ。後半にかけて遅くなる演奏はいくつかあったが、この演奏は終始一貫して遅い。ホールトーンが豊かな会場での録音なので大音量でも混濁しないようにこのテンポを選んだのだろうか?終結部に向けて音楽はどんどん大きくなって言って、巨大なフィナーレを迎えて終わる。個人的にはまたまた評価の難しい演奏である。でも、ちょっと癖になりそうだ。
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