ニールセン交響曲第4番「不滅」 : マルティノン

マルティノン不滅

マルティノン/シカゴ響のボックスセットを買った一番の理由はニールセンの「不滅」が聴きたかったから。マルティノンと言えばフランス物、そして演奏はなんとなくまったりとしたイメージだったので、いったいどんな「不滅」になるのか興味津々だったのである。もし、ボックスセットの中で一番最初にこの「不滅」を聞いていたら、こうした勝手なイメージと演奏のあまりの違いにさぞたまげたであろう。

この演奏の録音は66年と結構古い。スタジオ録音として残っているものでは最も古いのではないだろうか。おそらく当時、シカゴで有名ではなかったであろうニールセンの曲でアルバムを作るとは渋い。自らも作曲家であるがゆえ、知られざる曲の伝道師たるべく奮闘していたのであろうか。

「不滅」は冒頭からかなり快速なテンポで進む。導入部が落ち着いて主題が出てくるあたりは多少落ち着くのだが、その後の展開も押しなべて速い。全体に息つく間のない容赦ないテンポで進むので、この曲のデファクトスタンダードがバーンスタインの演奏である僕は最初、どことなく違和感を感じていたのだが、聴き進めるにつれ、ここまで徹底すればこれはこれで見事と思えてきた。

それにしてもマルティノン時代もシカゴ響の演奏は素晴らしい。他を圧倒する金管のパワーはてっきりショルティ時代に完成されたかと思っていたが、この演奏でも目を見張るものがある。バーンスタインの録音より5年ほど古いが、最強音時にも透明感をキープしているところなど、こちらの方が良い音である。おかげで最後の二組のティンパニも効果的に演奏を盛り上げてくれる。良い演奏である。
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No title

こんにちは。
ロジンスキー、クーベリックあたりから力をつけたみたいですよ、シカゴは。
マルティノン/CHIというとピーター・メニンの交響曲第7番が気になる七味です。

七味とうがらしさん、こんばんは。

こんばんは。コメントありがとうございました。

ライナー以前から長い時間をかけて実力をつけていったということなんですね。そういえばハーセスを迎え入れたのもロジンスキーだし、一朝一夕の出来事ではないですね。

> マルティノン/CHIというとピーター・メニンの交響曲第7番が気になる七味です。
いやあ、渋いですね。このコメントを読むまでメニンという名前すら知りませんでした。。
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