ラヴェル「ダフニスとクロエ」全曲 : デュトワ

デュトワダフニス

現在、N響の名誉音楽監督として活躍するシャルル・デュトワも来月には80歳になる。N響の常任指揮者になったのも最近のような気がしていたが、すでに20年前のことである。いやはや時間の経つのはなんと速いことか。。もしかして若いクラシックファンの中にはデュトワと聞くと「ああ、N響の人ね。」とか言ってモントリオール時代を知らない人もいるのかなあと思うと隔世の感がある。

ちょっと値段が高いので久しく迷った末、シャルル・デュトワがモントリオール響とデッカに残した録音をまとめた35枚組のボックスセットを買った。僕にとってデュトワと言えば時計の針が止まったままモントリオール響なのだ。ウィキペディアを見るとデュトワはモントリオール時代以前も世界各地で活躍していたらしいが、全然知らない。モントリオール響との一連の録音がデッカから発売されるまで、当時妻であったアルゲリッチとのチャイコフスキーをはじめとするいくつかの協奏曲の伴奏者としてしか認識されていなかったと思う。

このボックスセットで一番古い録音が80年録音の「ダフニスとクロエ」全曲。デッカへの初録音であることは間違いないが、このコンビの初録音かというと定かではない。(同時期、グラモフォンにカナダ人作曲家であるフランソア・ドンピエールの作品をモントリオール響と録音している。)初録音から鮮明なデジタル録音だったこともいかにも新時代という印象だった。

「ダフニスとクロエ」の演奏は全体をがっちりと構成しながら、磨き上げられた各楽器の音色がとても美しい。特に木管楽器と弦楽器は出色だと思う。加えてコーラスも。デュトワ/モントリオール響の録音は教会で行われているので余韻が豊かで音がとても柔らかい。たっぷりとしたホールトーンを存分に活かしたデュトワの指揮が秀逸であることに加え、録音も優秀である。なるほどフランス人よりフランスらしいと称賛されるのも納得の演奏である。名盤。
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Decca録音からの主要音源ボックス!

お早うございます。
デュトワ/モントリオール響の演奏CD35枚。
録音年代順に仕立ててあって何とも壮観ですねぇ。
確かにこのコンビの演奏も録音も優秀だと私も実感しています。

akifuyu102さん、こんばんは。

こんばんは。コメントいただきながら返信遅くてまことに申し訳ございません。

デュトワ/モントリオール響の録音は80種類くらいあるらしいので全体の4割くらいしかボックスセットには入っていませんが、それでも聴き応え十分です。一枚目の「ダフニスとクロエ」を記事にしましたが、「ボレロ」等が入った2枚目はさらに良い演奏、良い録音でした!少々お高めですが、当時の価格を考えれば素晴らしくお値打ちな企画だと思います。
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