モーツァルト交響曲第40番、第41番 : ショルティ

シベリウス以外のメジャーな交響曲はほとんど録音しているショルティだが、その中でもよく取り上げられるのはベートーベン、ブラームス、マーラー、ブルックナー、チャイコフスキーといったところで、それ以外の交響曲、例えばシューベルトやドヴォルザークになると名演としてショルティの名前が挙がることは少ない。これらの演奏も素晴らしく立派なのに。

モーツァルトの交響曲もショルティはちょっとどうかな?と思われそうな感じだが、これがまたすこぶる良いのだ。考えてみればオペラをあれだけ録音していて高い評価を得ているのだから悪いはずもないのだが。

演奏はヨーロッパ室内管弦楽団、録音は1984年。ショルティにとって両曲唯一の録音である。

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どういう経緯でヨーロッパ室内管弦楽団と録音することになったのかわからないが、ショルティとこの若手が中心のオーケストラの相性は極めて良いと感じる。第40番はきびきびとした清々しい演奏だ。弾むようなリズムが心地良い。どちらかといえば感傷的な演奏が多いこの曲だが、じめじめした雰囲気とは無縁で格調高い。まさに本来の意味での「クラシック」な名演である。

「ジュピター」も万全の造形で揺るぎのない音楽が奏でられる。こちらは第40番に比べてもさらにけれんみのない演奏だ。モーツァルトの交響曲最高傑作をきちんと音楽にしましたといった感じの演奏である。

この曲で僕が一番好きな演奏はBPOを振ったベームの旧盤なのだが、ショルティの演奏に比べるとかなり荒削りなところがある。しかし、それがゆえ、音楽が生き生きとしているのも事実で、結果的により一層魅力的な演奏にしている。

ショルティがもっと若い頃にこの曲を録音していたら、どんなだっただろうか。

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