シベリウス交響曲第3番 : マゼール

シベリウス3マゼール

マゼールの録音には時々、ハッとするほど素晴らしいものがあるが、正直、その頻度はそれほど高くない。それでも嵌った時の輝きは(個人的に)他の指揮者と違うレベルである。そういう大穴的要素があるのでついついいろいろマゼールのアルバムを集めてしまう。

今日、ちょっと久しぶりにそういうキラキラと光るような演奏を見つけた。ピッツバーグ響と録音したシベリウスの交響曲第3番である。マゼールのシベリウスは古いウィーン・フィルとの全集の方が評価されているようだが、それはそれ、これはこれ、で、僕はマゼールがピッツバーグ響と組んだ録音は押しなべて嫌いではない。

シベリウスの3番は最近まで聴かなかった曲なのでこの演奏も初めて聴いたのだが、表面的にはサラッとした流れの演奏でありながら、これはマゼール節全開の実に面白い演奏だ。冒頭の低弦しかり、第二主題のヴァイオリンしかり、普通スポットライトが当たりそうな場所は基本スルー、快速テンポのはずがいつの間にか相当スローになっていたり、こっそり得意のタメが入っていたりと気が抜けない。圧倒的に良いのは終楽章のアレグロから切れ目なく続くフィナーレの部分。

終わってからついついもう一度聴き直したくらい、僕的にはヒットの演奏だった。(いかにもシベリウスに合いそうな)抜けの良い透き通るようなタイプの録音ではないが、音は良い。
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