シューマン交響曲第2番 : ムーティ

ムーティボックス

クレンペラーの後任としてフィルハーモニア管の首席指揮者になったのを皮切りとして、オーマンディに才能を認められてフィラデルフィア管の音楽監督に就任し、アバドの後任としてスカラ座を成長させ、2010年からは長年ラブ・コールを送られていたシカゴ響の音楽監督を務め、ウィーン・フィルが現在おそらく最も敬意をもって接する指揮者。リッカルド・ムーティの経歴をみると実はこの人こそが20世紀後半最大の指揮者ではないかとすら感じる。

そんな大指揮者にしては日本でのムーティの評価はパッとしない。イタリアものとモーツァルトが得意なオペラ指揮者くらいの評価と言っては言い過ぎかもしれないが、交響曲の演奏でムーティの名前が挙がることは少ないと感じる。

そんなムーティがウィーン・フィル、フィラデルフィア管を振ったモーツァルト、シューマン、ブラームスの交響曲演奏をまとめたボックスセットを購入した。レーベルがデッカになっているのが紛らわしいのだが、音源はフィリップスである。

シューマンの交響曲第2番を取り上げるのはこの曲が特に良かったからではない。ボックスセットの最初、モーツァルトからすごく良くて、そのままシューマンの1番と4番を聴いたが、これも良かった。次のCDが2番と3番だが、2番も良かったので「これはいいわ」と思ってようやく記事にしただけである。

どの曲も一言で言うと生命力に溢れた演奏である。テンポは概して速く、疾風怒濤という感じ。そしてどの曲をとっても音色がすごく明るい。ネアカである。いじいじしたところや薄暗さとは無縁である。このあたり、わが国でこの人がもう一つ評価が高くならない(と個人的に感じる。)理由であろうか。

ウィキペディアによればチェリダッケが認めた指揮者はムーティだけらしい。アバドとは仲が良くなかったようだが、アバドの代わりにムーティがBPOの音楽監督になっていたらまたずいぶん違っていただろう。とにかく、このボックスセットはお買い得だと思う。
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No title

ムーティは頼まれたら断れないタイプのようです(笑)
確か、カルロス・クライバーの親友だったですね。良い人のようです。
シューマンはフィルハーモニアO.との方を持っていますが、こちらもスタイリッシュな演奏で格好いい仕上がりです。

よろしければ・・・
http://1111yu.blogspot.jp/2015/05/rmutipo.html

七味とうがらしさん、こんばんは。

こんばんは。コメントありがとうございました。

あちこちでマネジメントやメディアと喧嘩しているし、NYPの誘いも断ったりしているので、彼なりに相手は選んでいるみたいですよ(笑)。クライバーと親友というのもなんだか好感が持てますが、さらにクライバーが嫌っていたマゼールにも評価されているのが凄いと思います。

> シューマンはフィルハーモニアO.との方を持っていますが、こちらもスタイリッシュな演奏で格好いい仕上がりです。
ムーティってけっこうたくさん交響曲全集残しているんですよね。その割に独墺系の録音はあんまり話題にならないですね。ムーティのベートーヴェン全集って言われてもピンときません。

> http://1111yu.blogspot.jp/2015/05/rmutipo.html
拝見いたしました。確かにマッチョな感じですよね。若い頃のムーティは僕の中でドラキュラというイメージでした。
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