マーラー交響曲第1番 : ジュリーニ

ジュリーニシカゴイヤーズ

このところマーラーは専ら「巨人」を聴いている。夜、ちょっと一曲という時に聴けるのが「巨人」か4番しかないのである夜テンシュテットの「巨人」を聴いたらこれが存外に良かった。そもそもここ数年、ほとんど「巨人」を聴いていなかったので、これを機に棚にあるLPやCDを一枚ずつ聴いてみようと思う。

テンシュテットに続いて聴いたワルターのLPも素朴でなかなか良かった。今日、次の1枚に選んだのがジュリーニ/シカゴ響の演奏。ショルティに招かれて首席客演指揮者を務めていた当時、71年の録音である。

デジタル録音とアナログ録音、デッカとEMI、シンフォニー・ホールとメディナテンプルと録音に大きな違いがあるとはいえ、同じシカゴ響を振ってもショルティとジュリーニの作り出す音楽があまりにも違うのがまず面白い。お互い重なるところがないのでショルティはジュリーニを招いたというのも納得である。

ジュリーニらしくスローなペースの演奏だ。バーンスタインともマゼールとも種類の異なる粘着質なフレージングである。寺院で収録されたEMI録音なので(?)一音一音鮮明でもなければ分離も好ましくないが、それぞれの楽器群が塊となって融合したり対抗したり実に微妙なバランスでブレンドされていて結果は素晴らしい。特に終楽章は良かった。ショルティ盤では金管楽器に抑圧されて目立たない弦楽器がジュリーニのバトンの下ではより活躍していて効果的である。
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No title

こんばんは。
このジュリーニ盤は聴いたことがないのですが、この頃のジュリ様は知情意のバランスが良かった印象で、演奏もよく流れていたように記憶してます。
ただ、CHIとのブラ4のEMI盤の録音のひどさが結構なトラウマでして。気にはなっているのですが結局買わずにいます。

こんばんは

一時期、ジュリーニ/CSOをよく聴いていた時期がありました。EMIの録音はイマイチなんですが、おっしゃるように同時期のショルティと違う音をオケから引き出しているところが面白いですよね。結構好きですね、この演奏^^

七味とうがらしさん、こんばんは。

こんばんは。コメントありがとうございます。

シカゴ響の首席客演指揮者していた頃のジュリーニの演奏はどれも良い演奏だと思います。晩年は時々いくらなんでも遅すぎでしょという演奏があるので、それに比べて当たりはずれは少ないかと。

ブラームスもボックスに入ってるので今度聴いてみます。そこまでひどいとなると却って楽しみだったりして(笑)。ちなみに「巨人」もはっきりくっきり透明な録音が好きな方にはお薦めできません。

sankichi1689さん、こんばんは。

こんばんは。コメントありがとうございました。

あんまりにも印象が違うので同じオケとは思えません(笑)。実演ではどうだったのか、二人とも亡くなってしまった今となっては知りようもないですが、当時のシカゴ響の常連さん達はこんなに方向性が違う演奏を両方楽しめたのですから恵まれていますね。なかなかの好演だと思いました。
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