ショパン ピアノ協奏曲第1番 : ブレハッチ

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考えてみれば今年はずいぶん長く冬休みをいただいたのだが、休みが過ぎ去るのはとても速い。始まりがあれば必ず終わりがあるということで、明日から仕事始めである。百貨店やスーパーに品物を納品する仕事をする従兄弟は正月休みは2日しかないらしい。銀行員の従兄弟もお休みは4日間だけ。それから比べると僕なんて小学生並みに長い冬休みが取れて幸せなのだが、そうは言っても休みの終わりはいつも感傷的な気分になる。大袈裟に言えば。。

こんな悲しい気持ちを癒すためにはこの曲が良いと思って選んだのがショパンのピアノ協奏曲第1番。ピアノはブレハッチ、伴奏はセムコフ指揮のロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団。オケこそオランダだが、ピアニストも指揮者もポーランド出身のご当地音楽である。

このCD、2年前にポーランドに出張した際、現地で記念にいただいたもの。外国人に日本と聞いて思い浮かべるものと質問すると日本人にとっては意外な答えだったりするが、ポーランドと聞かれて何を思い浮かべるであろうか。僕が思いつくものと言えばショパンくらいだったので、このCDをもらって「やっぱりね。」と思ったのだが、実際、ワルシャワの街を歩いてみるとそれ以上に第二次世界大戦の爪痕をあちこちに感じて複雑な思いだった。もちろん、ワルシャワの空港にもその名を冠するショパンはポーランドの代名詞であることに間違いはないのだが。

恥ずかしながらこのCDをもらった時に僕はブレハッチもセムコフもまったく知らなかった。それどころか名前も読めなかった(アルファベットだとBlechacz)。わざわざ現地法人が用意したのだからポーランド出身のピアニストなのだろうとは思ったが、ショパンコンクールで優勝と同時に各賞を総なめした人であると知ったのはつい最近のことである。考えてみれば、DGからCDがリリースされているのだから只者のはずがない。

この人、85年生まれということなので、まだ30台になったばかり。録音は2009年なので24歳の時である。それにしては大人の音楽だ。テンポも落ち着いているし、音色も優しい。心に沁み込むような癒し系のピアノである。同時に、終楽章では抜群のリズム感覚と緩急自在のテクニックが聴ける。セムコフという指揮者もこのCDで初めて聴くが、コンセルトヘボウとともにピアニストにぴったりと寄り添った良い演奏を聴かせてくれる。ピアノを中央にどんと構えた録音でオケが重すぎず軽すぎず良い塩梅で収録されている。良いCDである。
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一際ピュアなショパンの演奏

ばけぺんさん、こんばんは。
ナクソス・ミュージック・ライブラリーで聴き、ブレハッチの新鮮な響きに魅了しました。兎に角、音色が素晴らしいです。やられました(^^) 仰るように伴奏も巧いですねぇ。

akifuyu102さん、こんばんは。

こんばんは。コメントありがとうございました。

早速聴いていただけたとは嬉しいです!ほんと、素敵な音色とフレージングでなかなかの快演ですよね。最近、新しい奏者を聴かなかったのですが、幅広く試してみないとダメですね。
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