ドビュッシー「海」 : スラットキン

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スラットキン/セントルイス響のドビュッシー管弦楽曲集。テラークによる82年の録音。北斎をジャケット写真にあしらったこのアルバムはクラシックを聴き始めたばかりの僕にはある意味「あこがれ」であった。デジタル録音をひっさげて台頭したテラーク盤はイコール優秀な録音というイメージで、必ずしも有名ではない指揮者による演奏であっても手に入れたい、聴いてみたいと言う気持ちが非常に強かったのである。しかしながら、帯に書かれているとおり新譜は一枚4,000円。中高生の僕には高嶺の花だった。

録音当時スラットキンはまだ38歳。直輸入盤なので帯の裏に記載された日本語解説には「将来を嘱望されているアメリカの若手指揮者」とある。そのとおり、79年から15年以上セントルイス響の音楽監督を務めた間、録音を含め大活躍だったのだが、それ以降、往年の勢いはなくなってしまったように感じる。今思えば、なぜセントルイスを離れてしまったのか。。

音楽監督以前にも付き合いのあったセントルイス響とのドビュッシーは優秀な録音も相まってすっきりと爽やかな好演。色彩鮮やかだが味付けはさっぱりしている。だからこそ飽きの来ない演奏と言えるかもしれない。たまにはドビュッシーを聴こうかと思った時に、なんとなく手を伸ばしてしまいそうな、そんな演奏である。
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