ブラームス交響曲第1番 : ミュンシュ

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久しぶりにミュンシュ/パリ管のブラームスを聴いたが、やっぱりこれは良い演奏である。同じコンビの「幻想交響曲」はたしかに名演だが、個人的には時としてやや強引に過ぎるかなと感じることがある。ブラームスの方がその点ぐっと重厚で安定している。

パリ管というオーケストラは当時のフランス政府が威信にかけて創設したオーケストラであって、当然のことながらここに聴くパリ管の音色や響きは良く言われる「フランス的」なものだと思うのだが、となると一体どこを捉えて「フランス的」なのか僕には正直言ってよくわからない(笑)。音色の違いを表現できないオーディオ装置を指して「ベルリン・フィルもウィーン・フィルも同じに聞こえる。」と評した文章を読んだことがあるが、目をつぶってこの演奏を聴いて音色で「パリ管」と当てるのは僕には不可能だ。それは装置の問題か、耳の問題か。ま、どっちもかな。

閑話休題。この演奏、まずは中低音が厚くて、耳に痛くない高音と相まって音のブレンドが非常によろしい。「幻想」と比較して安定していると書いたが、あくまで比較論であって、テンポは自由に伸び縮みするし、時々ティンパニは容赦なくぶっ叩くしと概して情熱的な演奏である。そういう激情型の指揮にオーケストラはとても良く追随している。きっとたくさん練習したのだろう。終楽章のフィナーレはたくさんあるこの曲の録音の中でも秀逸だと思う。名盤。

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