ブルックナー交響曲第6番 : インバル

ブルックナーの6番はショルティで決まりの気持ちに変わりはないのだが、3番以降ではおそらく最も人気(も実力も?)ないこの曲が5番や9番と並んで好きな僕としては中古CDを見つけてしまうとついつい他の演奏も買ってしまうのだ。

インバルのブルックナーはロマンティックを聴いた時に「よくわからん」と思って以来、きちんと聴いたことがなかった。6番は版の問題がないのでさすがに同じ曲だろうと踏んで購入。帯を見ると1999年の発売だがもともと定価1,000円だったようだ。中古は300円だった。

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聴いてみて驚いたのだが、これは大変良い演奏だ。(好みの演奏だ。)

テンポは全体にゆっくりだが弛緩した感じはない。歌うべきところはじっくり歌い、盛り上げるところは大きく盛り上がる。第一楽章はショルティほどではないが、金管もそしてこの曲では非常に大切なティンパニも十分主張している。最後は極端にテンポを落として終わり、オーケストラがついていけなくなる寸前の演奏である。この芝居気もこの曲には合っていると思う。

最終楽章は早いテンポで開始するが、一旦盛り上がってからはまたテンポをグッと落としてメロディをじっくり聴かせる。正直、ちょっとじっくりすぎるかと思う瞬間がないこともないが、音楽全体の緊張感は失われていない。フィナーレは一転して快速である。頂点に向けて快調に飛ばしてきてためを入れないまま終わる。

抜けが良く混濁しない録音も良い。オーケストラのせいか録音のせいか弦の音がやや薄めなのが残念だが、それを加味してもお薦めの演奏である。

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